今回は行けるところまで! SPATRAIL2018レースレポ<前編>

スネの違和感は結局レース当日まで消えることはなく、スタート後もジンジン痛むという爆弾を抱えた状態で臨んだSPATRAIL。今回はタイムマネジメントもしなければ高低図も持たないまったくのノープラン。とにかくムリはしないで山を楽しむことだけ考えて走ってたら、気が緩みすぎて得意のGYAKUSOU(ナイキジャナイヨ)かまして半ベソ。そんな参考にならない珍走模様をレポ。


ブリーフィング


SPATRAILは群馬県四万温泉から草津までを走る72km、累積標高差4,100m。ワンウェイコースでスタートとゴールの場所が異なります。レース前日、中之条町の総合体育館にてブリーフィング。

必携品チェックはトレイに並べてスタッフに見せるだけ。運営の手際良さがよくわかります。

この日までまともに高低図を見ていなかったのですが、改めて見るとそんなにハードではない気がしてきた。鏑木さんいわくけっこう走れちゃうコースとのことで突っ込み過ぎ注意だそうです。

ブリーフィングはレースを安全に走るための必須イベント。ですが、それだけではないのが鏑木マジック。「いい感じ」を連呼しながら楽しそうにコース解説する姿を見ていると、否が応でもワクワクしてくるじゃない!
残念なのが、よりによって走れない(ペース上げられない)時に走れるコースだということ。直前の20km走で足に痛みが出ないで走れるペースはkm/6分まで。距離も長いのでそれ以上は上げないようにいこ。

スタート地点の四万温泉に宿泊。

温泉効果ですっかり良くなったりしないかと淡い期待をしながら、ゆっくり湯につかってスネをマッサージ。明日のレースはムリは禁物。痛みが出たら迷わずリタイアしよう。

レース当日

前夜は9時消灯の2時半起き。買ってあった朝食を食べ、右スネをガッチリテーピング。ツルツルに剃ってあるのでテープのひっつくこと。レース中に剥がれることはまずないでしょうけど、念の為ZAMSTのシンスプリント用サポーターもザックに入れてます。

夜明け前の薄暗い会場に続々とバスで運ばれてくる選手たち。これだけたくさんの人が宿泊できるなんてどんだけの宿があるんだろ。3~4人の相部屋だからこの日は地元も潤ったでしょうか。
会場に用意されたヒル避けの塩水。この気温だと速攻で汗をかくでしょうから首筋を吸われることはないかな。

宿からここまで軽くジョグするだけでもやっぱりスネには鈍痛があってため息しかでない。このがっかりする朝がかれこれ3週間以上・・・フゥ。
今回の整列位置は真ん中より少し後ろぐらいでした。序盤のハイペースに巻き込まれないためにもこれぐらいがちょうどいい。

スタート

早朝の温泉街なのでファンファーレの鳴らない厳かなスタート。

温泉街の狭い路地を右に左にクネクネと。しばらく行くと道が広くなって林道に入ります。ここから10kmがヒルゾーンですが、砂利道なので大量にいるとも思えず。念のため端を避けてなるべく道の真ん中を走ってました。

この林道が走ってみるとなるほど確かに走れちゃう。序盤ということもあり歩いてる人はほとんどいませんでしたが、進むにつれて走るのを諦める人が増えてくる。自分の心臓もジワジワと早くなってるのはわかりましたが、170bpm前半で高止まりしていたのでここは走り続けることに。10km近い上りだもんでその時間差はかなり大きい。というかこの先の下りで上げられないならここで稼ぐしかない!

標高1200m、時刻は6時前でヒンヤリした空気が気持ちいい。スタートで2本持っていたボトルのうち一本は不要と判断してすべて破棄して軽量化。

さすがにずっと走り続けることはできませんでしたが、後半はUTMFで身につけた攻めの歩きが役に立った。走ってる人よりはやや遅く、歩いてる人よりやや早いペース。

スタートから11kmで上りきった先にはウォーターステーション。毎回次のエイドまでの距離が掲示されていて、だいたい10km前後なので500mlボトルを満たせばもつ計算。※スタート時点では1L持つのが規則ですが、以降は自由。

さて下り坂、これがもう悲しいくらいに離される。「すいませーん」なんて言われて完全におじゃま虫。。体が温まってスネの違和感はほとんど消えてましたが、ここで調子に乗ると確実に終わると思う。上げてもkm/6分は絶対死守。そうとなると遅れを取り戻せるのは上りとエイドでの滞在時間か。やれるだけはやってみよう。

サクッとA1到着。

絶景極上トレイル! SPATRAIL2018レースレポ<後編>

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