前回の続き
怒涛のスタートダッシュに逃げ場無し！
号砲が鳴り選手達が一斉に飛び出します。
ゼッケンSを着けた招待選手が一瞬で消え去ったのはもちろん、周りのAブロックランナー達が早いのなんの。さすが先頭集団、周囲は全員km/3分台前半の超ハイスピード！
邪魔にならないようにと端に移動しようと試みますが、次から次へと抜かされるものだから流れにも逆らえず。これでも4分10秒ほどで走っていましたが、エリートの中にいるともはや幹線道路を走る原チャリ状態。
1kmを通過する頃には若干落ち着き、折り返してきた先頭集団とすれ違います。さっきまで目の前にいたアディゼロを履いた青年、すぐ隣の刈上げナイスミドルがカッ飛んで行くのが見えました。
棲む世界が違う・・・
サブ4達成前にも同じようなことを感じたことがありますが、いつまでも上には上がいるものです。
この抜かされ続ける状態は2km過ぎまで続きます。いつもスタート直後は隙間を縫うように進むのがお決まりのパターンでしたが、今回はそれが全く必要ありません。なんせスタートからここまで誰ひとり抜かしていないという。（笑
スタートダッシュで若干貯金ができたので、予定通りペースをkm/4:20の巡航速度に固定。
スタートロスを最小限に抑えるというサブ3への第一関門は無事通過しました。
1km / 4:11
2km / 4:17
3km / 4:15
4km / 4:20
5km / 4:19
av /21:22
日差しに耐えて抑えの区間＆小さな違和感
地図引用：静岡マラソン公式サイト
怒涛の猛ダッシュに飲み込まれてしまい、小出監督の本に書かれていた重い体でスタートというのがいまいちわからずじまいでしたが、心拍数165bpmと安定していて体調も万全。天気は快晴、ジリジリと照りつける太陽のおかけで首の後ろがジットリ湿ってきました。予報ではこの後雨になっているので、恵みの雨がどこで降り出すか。35kmくらいでひと雨降ってくれるとクールダウンにちょうどいいのですが。贅沢言えば小雨でお願い。
一見フラットに見えるコースも、5㎞までは下り基調。ときおりkm/4:15まであがることもありましたが、下りは貯金と考えて上げすぎないようにだけ注意します。
気になったのが手元のGarmin910XTと表示板の距離のズレ。1km通過時点ではピッタリ一致していましたが、距離が進むにつれてずれが大きくなっており、6kmの表示板を通過する時には50m以上手前でGraminはブルブルとLAPを刻みます。まあどの大会でもよくあることなので、気にせず手元の相棒を信じることに。
駿府城を周回して手元のGarminは10km通過を通知。表示板は相変わらず遥か先に見えていて、10kmのタイム計を通過時点で予定タイムよりも20秒遅れ。気持ち悪さは残るものの、ここまで貯金はあれど遅れているはずはないと判断。ペースを維持して進みます。
この判断がレース結果を左右することになるとは、この時は知る由もありません。
6km / 4:22
7km / 4:25
8km / 4:16
9km / 4:17
10km / 4:15
av /21:35
河から海へ
地図引用：静岡マラソン公式サイト
橋を渡り河川敷に出ると、正面から容赦なく照りつける太陽。足は温存できていますが、この暑さでいつもより高めの心拍数が続いているので、スタミナ切れが心配。
そして海の方から軽い向かい風が。ここまで単独で走っていましたが、前を行くランナーに張り付かせてもらいます。
頼むから海岸線は無風でありますように・・・祈りながら海目指します。
11km/4:23
12km/4:10
13km/4:22
14km/4:20
15km/4:16
av/21:31
その時プロペラは・・・回っていなかった！
河川敷から離れて高架をくぐり抜けると太鼓の応援団が迎えてくれます。テンション上げながら高架を登りきると、そこには海が広がっていました。そして真っ先に目に飛び込んできたのが海岸に設置された巨大なプロペラのついた風車。
プロペラは・・・回っていない！無風キタ！！
この先でペースアップするにあたり、海風の有無は最重要項目。
サブ3への第ニ関門も無事突破。
ここまでを振り返り、
・スタート位置バッチリ
・足に異常なし
・心拍数安定
・余力十分
・タイム予定通り
・海風無し
そして、さらに思わぬサプライズが。
上空に雲が広がり始め、照りつけていた太陽が隠れていったのです。
考えうる最高のカードがすべてそろった。
行ける・・・
腰ベルトからジェルを取り出し、左手に握りしめながら25kmの着火に備えます。
16km/4:13
17km/4:14
18km/4:20
19km/4:14
20km/4:21
av/21:22
～サブ3の扉が閉じた時～ へ続く
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