行ってきました富士登山競走!スタートしたらノンストップで登りっぱなし。15kmで1500m駆け登るというクレイジーなレースを振り返ります。
AM4:00 新宿西口
静まり返った高層ビル街を抜け、富士吉田行きバス乗り場へ。こんな時間にここにいる皆さんは、同じように新宿で一泊されたのでしょう。
一時間半で富士吉田に到着。昨日までの雨も止み、絶好の競走日和になりました。
山頂コースは7時スタートなので、選手達があちこちでアップしています。消防隊員や自衛隊員と猛者感たっぷり。いつものマラソンレースとは空気が違いますな。平日に富士山まで走りに来てる時点で、皆さんの意識の高さはビンビン感じますけどね。
5合目コースは8時半スタートなのでのんびりブースをひやかし。
鏑木さんもいましたよ。5合目コースを走るようです。
AM7:00 山頂コーススタート
山頂コースの選手たちがスタート。
いやはやカッコイイ!!来年は絶対そっちを走りたい!
なんとしても今日のレースは2時間25分以内でゴールして、山頂レース出走権を獲得せねば。
過去の情報を調べてみると、馬返しまでをとにかく突っ込む方がいいそうです。ここで出遅れると、登山道で渋滞に巻き込まれてしまうんだとか。ということで軽さ重視のターサーを投入。富士山をターサーなんて考えてもみませんでしたが、ひたすら登るだけなんですよね。となるとこの軽さはアドバンテージになるはず。周りのシューズを見ると、ターサーやアディゼロなどレーシングシューズばかりでトレランシューズはちらほら。一応登山なんですけどね、、重いの履いてこなくてよかった。
試走はもちろんのこと山すら走れてなかったので少々不安ですが、今日の目標タイムは強気に2時間以内!
スタート~馬返し
Eブロックとかなり後方でしたが、参加者は1,500人程度なのでタイムロスは微々たるもの。号砲と共に突っ込みます。
狭い商店街では右に左に他のランナーを次々とパス。
しばらく行くと道が開けてランナーもばらけます。緩やかな上り坂で、体力を温存するランナーと突っ込むランナーでペースに差が出ます。
馬返しまでのロードで少しでも順位を上げておくため、ここではペースを落とさず4分半/kmを維持。30度を越える暑さで早くも汗が吹き出します。
林道に入ると、青々と茂る木々が日差しを遮ってくれて暑さがやわらぎます。
いい感じでペーサーになってくれそうな人を見つけてついて行きますが、じわりじわりと離されてゆく。上り坂だと平坦路と違ってそこまでペースに差がでません。ぱっと見ついて行けそうな気がしますが、ほんのわずかなペースの差でもついて行く方としては辛くて。
ひたすら続く上り坂がボディブローのようにきいてきます。エイドがありがたいのなんの。
なんとか3合目までは走れてましたが、徐々にペースが落ち始めます。
馬返しの手前1km地点で周りの選手に抜かれ始めます。そうなると集中力が切れたように走れなくなりました。そこからはひたすら早歩きでなんとかロスを抑えます。周りは苦しそうな息づかいをしながらも、ほとんどの人が走ってます。
走ってるんだか歩いてるんだかペースは大して変わらないように見えても、やっぱり走っている人は早い。序盤で突っ込みすぎたようで、痛恨のペース配分ミス・・・
どうにか馬返しに辿り着き、ここまで1時間3分。
馬返し~ゴール
馬返しまで1時間以内が目標だったのでとりあえず予定通り。
登山道もそこまで混雑はしていないので、心配した渋滞は大丈夫でしょう。というか、ペースを上げられない自分が渋滞の先頭になるんじゃないかと不安になります。
ここから先はひたすら登山道。登りで走っているランナーはほとんどいません。
登り終えて平坦路になるとみんな走ります。
登山道に入ると前を行くランナーについて行けるようになり、少し気持ちに余裕が出てきます。馬返しまでは息苦しさとの戦いでしたが、登山道では足の疲労との戦い。とにかく前を行くランナーに離されまいと駆け上がります。
ところどころに地元の女子高生が立っていて、声援をくれるのはありがたい。
五合目まで残り3km。ギリギリ2時間切れるか際どいところ。
平坦路ではなるべく走っていましたが、やたら躓きます。おかしいなと思って見ると、足が全然上がってない・・・意識して足を上げようとすると、ふくらはぎから太ももにかけてつりそうな痛みが走ります。フルマラソンでもこんな経験はないので、これには参った。
ここでムリすると歩くことすらままならなくなりそうなので、2時間切りは諦め慎重に進みます。
どうにか5合目のロードにたどり着き、ヒョコヒョコ小走りでゴール。
タイム 2時間6分23秒
目標タイムの2時間は切れませんでしたが、山頂コースの出走権は得られたのでヨカッタ。
ここから山頂まであと6km、標高差1500mだそうですよ・・・。
一応、2時間一桁台のランナーは完走率も高いそうな。五合目までで力を出しきった身としては、正直完走できる気がまったくしませんね。。
標高と比例して綺麗なペースの落ちっぷり。後半もう少し気合を出したかった。
試走無しでもどうにかなったのは、多少なりともトレランしてるからでしょう。直前の階段トレーニングも多少は役立ったかな。
平坦なロードしか走っていなかったらもっと早くに足が止まっていたと思います。
来年山頂コースやるなら登りのトレーニングは必須!
ゴール後
ゴール後は5合目からバスで麓まで運んでくれます。
ちなみに、スタート前に手荷物を大小2つの袋に入れて預けられるのですが、小さい方は5合目で受け取ることができます。五合目は真夏でも肌寒いので、換えの着替えとウインドウシェルを入れとくことをオススメします。そんなことを知らず、汗で濡れたウェアが冷えて凍えました。
麓の会場にはたくさんの屋台が出ていて空腹を満たせます。
事前に渡されていたクーポン券(600円分)が使えます。出走費がこうして地元に落ちるのはいい仕組みですね。
ターサーもけっこうダメージ受けてます。後半はしょっちゅう石に躓いてたから当然か。
初めてターサーを山道で使いましたが、けっこうしっかりグリップしてくれますね。
山頂コースだと五合目まで下らないといけないので、一発で終わりそうな気がする。
ひたすら登りっぱなしの異次元レースでしたが、これはこれで面白かったです。
今回の5合目はあくまでも登竜門。来年は山頂コース完走目指します!
-追記-
五合目コースの攻略法書いてみたのでご参考までに。
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