大阪マラソン2013 大阪の街を駆け抜ける喜び!

大会直前の左足痛で一時はどうなることかと思いましたが、終わってみれば大事にいたることなく大阪マラソン2013は無事完走しました。
なにより、大阪の街を走り抜ける爽快感と沿道からの応援のおかげで、最高の1日となりました。大会前日と当日の様子を振り返ってみます。

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大会を週末に控え、台風27号と28号が日本に向かっていたので天気予報から目が離せません。台風の進路によっては東京からたどりつけない可能性があるので、前日25日(金)に大雨のなか新幹線で大阪へ向かいます。
翌土曜日、無事台風も過ぎ去り大阪インテックスへゼッケンを受け取りに行きました。
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準備中のフィニッシュゲート。どうか左足に何事もなくここまで無事たどり着けますように・・・
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IDチェックでは身分証を提示。この規模の大会はかなりしっかりしています。
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無事ゼッケンを受け取りとりあえず一安心。
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事前の目標タイム(自己申告)によってブロック分けされます。当時は3時間半を目標にしていたのでそのまま申請したらCブロックに。全部で16ブロックあるのでかなり前の方でした。今となってはサブ4ですら危うい状態なので迷惑にならないようしばらく端の方を走ろうかな。

スポンサー企業のブースが並びます。
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シューズやウェア、サポーターに補給食とランナーが喜びそうな物であふれています。ここは物欲をおさえ、アミノバイタルの詰め合わせだけ買って後にしました。

大会当日

朝5時に起床。
朝食は餅×5個、ご飯×茶碗1、パスタ×小皿1、オレンジジュース×250mlを6時には食べ終わります。そして今回の頼みの綱である痛み止めを飲んで準備万端。ストレッチをして体の最終チェック。
この痛み止めですが、血中濃度を上げるために前日は朝昼晩の3回服用しています。昨晩の軽いジョグではまったく違和感が無かったのでかなり効いてるようです。

森ノ宮駅から手荷物預け所へ向かいます。台風が過ぎ去った気持ちのいい晴天。気温19度、秋らしいカラッとした気候でマラソン日和。
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上空には何台もヘリコプターが飛び回っていて、テレビカメラのクルーやレポーターの姿が。これまでの大会とは規模が違いすぎて気持ちが高ぶります。
Cブロックはかなり前の方なので、スタートラインまでのロスタイムは少なそうです。8時半に整列。周りの人が皆3時間前半なんじゃないかと感じてしまう妙な不安感の中、人のシューズを見たり、ふくらはぎの発達具合を眺めながら号砲を待ちます。

START~10km

スタートラインまでのロスタイムは3分。大歓声の中レースが始まりました。
大阪城から森ノ宮駅まではいきなりの下り坂で周囲のペースも上がり5分/kmペース。最初は自分のペースでと肝に銘じたつもりが気づけば一緒に駆け下りている・・・まぁそんなもんです。5km地点で平均ペースは5分15秒/kmとすでにサブ4ペースを上回ってるし。足は快調そのもので、なにより心拍数が170bpmと負荷はかかっていないようなので今のペースを維持することにします。

鶴橋付近で沿道から女子の歓声が。見るとすぐ左前をコブクロの小渕さんが走っていました。僕と同じぐらいのペースでしたが、むこうは沿道の声援に答えたり、ランナーに握手されたりとかなり大変そう。谷町の上り坂でかわしましたが、後ろから歓声が聞こえてきてたのでしばらく同じぐらいのペースだったのでしょう。

御堂筋では沿道沿いが混雑していたので道の真ん中を進みます。晴れ渡る空の下、銀杏並木に囲まれた御堂筋の真ん中を走る爽快感たらありません!
心斎橋付近で折り返してきた車椅子ランナーに声援を送ります。スタートが5分早いとはいえものすごい早さ・・・

淀屋橋を右に曲がるとまもなく10km地点。ここまで5:25/kmペースで心拍数は170bbm前後とウソのような好調状態。沿道は人人人で、途切れることのない声援には圧巻です。こんな中を走れるなんてマラソンをしててよかったと心から思います。

区間タイム:54:07
平均ペース:5:25/km

距離 平均ペース 平均心拍数 最高心拍数
1 5:44 163 169
2 5:07 168 174
3 5:25 172 175
4 5:29 173 178
5 5:15 172 177
6 5:17 173 178
7 5:05 174 178
8 5:16 170 177
9 5:15 172 176
10 5:12 172 176

 

10km~20km

5分半/kmペースを維持しながら片町を折り返し淀屋橋へ向かいます。徐々に気温が上がりはじめますが、この辺はビルに囲まれているおかげで日陰の涼しい中を走れます。お祭り状態の大阪市役所前を過ぎて再び御堂筋へ。先ほどとはうってかわって日差しがきつくなってきました。なんばから千日前通へ入ると高架下で再びひんやり涼しく快適コース。
このあたりから徐々にばらけてきて、ペースを落とすランナーが出始めます。大正橋では歩き始めるランナーも。日差しをさえぎるものがなくなり汗が吹き出します。エイドステーションが待ち遠しくなってくる。

区間タイム:53:05
平均ペース:5:18/km

距離 平均ペース 平均心拍数 最高心拍数
11 5:15 172 175
12 5:12 173 176
13 5:00 172 177
14 5:05 172 175
15 5:16 173 175
16 5:21 169 172
17 5:12 172 175
18 5:11 174 177
19 5:12 172 178
20 5:19 173 179

 

20km~30km

再び大正橋を渡ってなんばへ。中間点の通過タイムは1:53:05。このペースならグロスでもサブ4を達成できそうです。ただ、少しづつペースが落ちはじめているのと、なにより左足の時限爆弾がいつ爆発するかすごく心配・・・
大国町を過ぎるともうすぐ嫁と娘の待つ応援ポイント。通天閣の折り返し点では以前六甲山でトレイルランをした時に知り合ったごぉさんがボランティアで参加しているとのことなので探したのですが、残念ながら見つけることができませんでした。

とここで思わぬアクシデント発生。
通天閣前を折り返し中に右足親指の先でグニャリと皮がめくれるいやな感触が・・・
これまでの折り返しは左回りだったのですが、通天閣前だけ右回りで折り返します。この予期せぬ負荷に右足親指の豆がつぶれたようです。
一瞬パニックになりながら、家族の前ではとりあえずガッツポーズ。
大国の交差点に戻るころには右足親指が熱を帯びてきました。幸いシューズに血はにじんでいないので、フォーム崩れに気をつけつつ走り続けます。

長橋を過ぎ、正面から太陽を浴びながら26号線をひたすら南下。御堂筋と同様ひたすら真っすぐの道なんですが、さっきまでとは残っている体力が違うせいで見える景色も全然違う。
楽しいというよりもむしろ修行・・・

区間タイム:54:11
平均ペース:5:25/km

距離 平均ペース 平均心拍数 最高心拍数
21 5:24 173 175
22 5:22 173 175
23 5:13 172 176
24 5:21 173 177
25 5:01 181 187
26 5:20 175 178
27 5:15 174 177
28 5:34 173 177
29 5:33 173 176
30 5:33 175 180

 

30km~GOAL

ここからがマラソンの辛くもあり、そして個人的には一番好きな区間の始まり。あちこちで足を止めて屈伸をする人、しゃがみ込む人、歩きながらでも歩を前にすすめる人が増えてきます。そんな中、皆が同じ方向に進むなんともいえない一体感がたまらなく好きです。しかも今回は沿道からの歓声つき。
玉出を曲がると、ほんのさっきまで目の前を走っていたランナーが急に足を止めて歩き出したり、中央分離帯でしゃがみこんだり。このタイムで30km過ぎにいるということはそれなりに走りこんで来た人達だと思います。そんな人達が歩く姿を見ていると、マラソンというのはつくづくまぐれのないスポーツだなと感じます。

僕はというと、左足OK、右足親指は感覚が無くなっているのでまぁOK、心拍数170bbmと安定していてハンガーノックの兆候なし!
足の疲労はありますが、なんとか5分/km代を維持できています。ただ、左足の筋肉がカチコチに固くなっているのを感じるので、ここで足を止めるとたまっていた痛みやら疲れやらが一気に襲ってくる気がして。それが怖くてとにかく走り続けました。

そしてやってきた、最後の難関「南港大橋」。うわさ通りこれは長くてきつい。
一目見て歩くと決める人、走ると決める人で分かれます。頬を叩いて気合を入れなおし、一気に駆け上がります。トレイルランのようにピッチを狭くして、心拍数が上がりすぎないように注意しながら走りました。ここの沿道から応援したら皆いい顔していることでしょう。
上がってしまえば次は長い下り坂。多くの人が重心を後ろにしてブレーキをかけていましたが、僕は待ってましたとばかり重力に身を任せて一気に駆け下ります。何十人と抜き去るのは気持ち良かった~!
ここにきて山での経験が役に立ちました。

ラスト2kmはコンテナに囲まれた港の中。トラックの通り道は輪ダチが深いので、最後の最後で足を痛めないよう注意しながらゴールを目指します。ここでスパートをかける人に抜かされますが、追いかける余力がもう残っていないので自分のペースでゴールイン。

区間タイム:1:11:50
平均ペース:5:53/km

距離 平均ペース 平均心拍数 最高心拍数
31 5:41 175 178
32 5:30 175 178
33 5:36 174 180
34 5:59 173 177
35 5:59 172 175
36 6:06 172 176
37 6:01 171 175
38 5:42 177 182
39 5:36 176 184
40 5:49 172 175
41 6:04 171 174
42 5:52 172 176


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トータルタイム(グロス):3:56:20
トータルタイム(ネット):3:53:13
平均ペース:5:32

いつもならゴール後しばし余韻に浸るところですが、休まず荷物受取場へ。用意していた水筒の氷を氷のうに入れて左足をアイシング。予想通り一気に痛みが襲ってきました。

レース中の補給

今回もアミノバイタルを中心にこまめに水分補給。ここまで大規模な大会だとエイドステーションもかなり長くて、すんなりドリンクを手にすることができました。コツは手前をスルーして後半のテーブルに寄ることです。
また、以前練習中にハンガーノックで動けなくなった経験があるので、今回はいつも以上に栄養補給に気をつけました。
スタート1時間前にVaamゼリー飲料、アミノバイタルゼリー飲料。
20km地点、30km地点でゼリー飲料。
35km地点でパワーバー。
また、洞爺湖マラソンと同様に5kmごとにブドウ糖タブレット×5粒の補給でレース中にエネルギー不足になるということはありませんでした。
沿道からは「あめちゃんあるで~」なんて声や、補給食にタコヤキなんてのもあって大阪ならでは。さすがにタコヤキに手を出している人はいませんでしたが(笑)

大阪マラソンを走り終えて。

前半のハイペースなレース運びが結果的にはハイテンションを維持できた気がしてよかったのかもしれません。とはいえ、後半30km以降の失速は大会前に30km走をしていなかったことが原因。それでも最後まで足が持ったのはトレイルランのおかげでしょう。
通天閣の折り返し点で豆がつぶれたのは予想外のハプニングでした。距離を短くしたいあまりにインをついた折り返しは止めた方がよさそうです。ちなみに今回のレースで一番心拍数が高かったのはこの折り返し点。後で見ると187bbmまで上昇していたのでよっぽどパニクったようです。

なによりレース前の左足故障が悔やまれます。大阪マラソンのために用意していたGELFEATHERを使うのは諦め、重いかわりにクッション性抜群のGELKAYANO18で出場。本当は使いたくなかったCWXも膝のために履くことにました。望んでいた装備ではありませんでしたが、そのおかげで大きなケガもなく完走できたのかもしれません。
走りこんで思うのが、サブ4までなら筋トレなどをしなくてもある程度の距離をこなせば達成できるのではないかと。しかし、サブ3.5となると練習方法を見直す必要がある気がしています。ここから先はただ走るだけでは伸び悩むでしょうし、なにより故障のリスクが高まります。今回の筋力不足、ストレッチ不足によるケガはいい勉強になりました。マラソンは奥が深くて走れば走るほどハマっていく(笑)

いつもの通り終わってしまうとあっという間の42.195km。それでもこうして振り返ってみるといろいろあって楽しい1日でした。この規模の大会は別格だということがよくわかったので、来年もぜひ大阪マラソンに出場したいと思います。
次回は東京マラソン2014。しばし休養したらまた練習再開です。次こそはサブ3.5を目指して!

 

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2 件のコメント

  • お疲れでした。
    残念ながらエールは送れなかったですが、無事にゴール出来て良かったです。

    再来週自分のレースに向け良い刺激を頂きました。

    ゆっくり故障を治してまた上を目指しましょう。

    • ごぉさんもボランティアお疲れ様でした。
      足はだいぶ落ち着いてきましたが、全快までにはしばらく時間がかかりそうです・・・

      再来週のレースがんばってください!

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