制限時間4時間という硬派なレース大田原マラソン。サブ3目指して臨んだレースの模様をつらつらと。
まさかの寝坊・・・
午前1時 大会会場到着
競技場横の駐車場には同じように車中泊している人が結構いました。会場すぐ横なので、朝は余裕を持って準備ができそうです。10時スタートなので、3時間前には起きてアップでもしようかなんて考えつつ就寝。
朝、ルーフを歩き回る鳥の音で目が覚めると、、
おお!?9時!!??
やってしまった。。
買ってあった朝食を急いで胃袋に流し込みます。消化に2時間かかることを考えると、今日の寝坊は痛すぎる。車中泊でこれだけぐっすりと寝れるのはありがたいような、ありがたくないような。
会場はすでに準備を終えたランナーで溢れてます。天気は曇りで気温10度。大会のコンディションとしては悪くないんじゃないでしょうか。どんよりした空模様なので雨だけが心配です。
ブースは残念ながら見る時間無し。
貴重品を預けに体育館へ。
なるほど、観客席で着替えができるようで埼玉アリーナの縮小版といった感じ。天気が悪い日なんかは便利でしょうね。大田原マラソンは3000人と大会規模がそこまで大きくないので、受付やトイレも比較的スムーズでした。
スペシャルドリンクを預けられるのもこの大会の特長。今回は用意しませんでした。
結局アップをろくにできないまま、Bブロックの真ん中あたりに並びます。前方を見渡しましたがサブ3のペーサーは見当たりません。けっこう突っ込んで行かないと追いつけないか。
スタート
「位置について・・・」無音
アレ?号砲が鳴らず無音のままスタート。この大会は毎回そうなのか、たまたま今回だけ鳴らなかったのかわかりませんが、みんな困惑気味のまま走り始めます。
スタートロスは30秒ぐらい。大集団がトラックを周回するのでなかなかペースが上げられませんが、ここは抑えて抑えて。トラックを抜けると一気にペースアップ。いつもの大会だとここから右に左にランナーをパスしながら進まなければならないのですが、そこは大田原マラソン。Bブロックなのに周囲はすでにサブ3ペースで出走者のレベルがいつもより断然高いことがわかります。
3㎞ほど走ったところでゲップが出始め苦しい展開に。パンにおにぎりに流し込んでから1時間で走れば当然そうなりますわ。。呼吸が乱れないように気をつけながらガス抜き。どうにかペース維持しながら進みます。
距離 | LAP | 平均心拍数 |
1 | 4:59 | 156 |
2 | 4:20 | 175 |
3 | 4:07 | 181 |
4 | 4:00 | 183 |
5 | 4:15 | 183 |
6㎞~
小雨がぱらつき始めます。額に汗がにじみ出したところなので、むしろこれぐらいがちょうどいい。前半の遅れを取り戻そうと飛ばしますが、サブ3のペーサーは一向に見えてきません。このペースを維持し続けると力尽きそうなので、ペースをkm/4:15に固定。
距離 | LAP | 平均心拍数 |
6 | 4:15 | 183 |
7 | 4:12 | 186 |
8 | 4:13 | 183 |
9 | 4:13 | 183 |
10 | 4:14 | 183 |
11㎞~
前半の下り基調というのもあっていいペース。途中雨脚が強くなりましたが、このペースで走ってると寒さは一切感じません。サブ3のペーサーは見えませんが、あちこちにいいペースの集団ができてるので中に入っていくことに。
折り返し点を越えてこちらに向かってくるランナーにすごい大群が。見るとサブ3のペーサーじゃないですか。距離にして1kmはありません。それにしてもすごい大集団だ。同じクラブでサブ3を目指すメンバーががっちりと集団に入っていました。互いにエールを送ってすれ違います。ここまでの平均ペースがkm/4:17なので、あの集団に追いつくにはもう一発ペースアップしなければ。キツいな。
距離 | LAP | 平均心拍数 |
11 | 4:18 | 183 |
12 | 4:19 | 182 |
13 | 4:17 | 182 |
14 | 4:10 | 181 |
15 | 4:25 | 183 |
16 | 4:20 | 181 |
17 | 4:17 | 182 |
18 | 4:21 | 184 |
19 | 4:19 | 181 |
20 | 4:15 | 181 |
21km〜
中間点通過タイムは1時間31分14秒。さて、ここから始まる上り坂でどこまでペースを落とさず行けるかなんて考えながら走っていると、それまでペーサーにしていたランナーが少しづつ離れて行きます。ここからペースアップとはやるなぁと思って時計を見ると、こっちのペースが落ちてるだけでした。これはまずいと必死に回転数を上げますが、ジワジワと距離が離れていきます。その差はほんの数秒なんですが、その数秒のペースアップができない。ハセツネでパワーを与えてくれたVESPAを入れますがあの時の漲るパワーが湧いてくることもなくどんどん失速していきます。
ただね、遅かれ早かれ失速するだろうなとは感じてたんです。30km走をしたのはかれこれ1ヶ月以上前、ハセツネ以降は10km程度を数回流しただけ。どう考えても体ができてない中で今日の走りは完全にオーバーペース。頭ではわかってましたが、目的はサブ3であって完走ではないのです。
完全に失速してペースはkm/5:00。後続のランナーに次々と抜かれます。
再び雨脚が強くなってきて、しかも向かい風まで吹くという心が折れるには最高のシチュエーション。
心拍数は一気に低下、足先が冷えて地面を蹴ってる感覚すら麻痺してきました。ここで歩くと一気に体温を奪われる危険を感じて足だけは動かし続けます。
同じ田んぼの景色がさっきまでとまったく違って見えるんだから、マラソンってのは不思議なスポーツです。
距離 | LAP | 平均心拍数 |
21 | 4:22 | 180 |
22 | 4:24 | 180 |
23 | 4:22 | 180 |
24 | 4:36 | 178 |
25 | 5:03 | 177 |
26 | 5:00 | 173 |
27 | 5:07 | 171 |
28 | 5:30 | 167 |
29 | 5:34 | 162 |
30 | 5:23 | 162 |
31km〜
雨風による冷えで体が固まってしまい、もう惰性で走っている状態。
道の端には歩いているランナーの姿がちらほら。足の発達具合を見るに相当早そうなランナーですが、一度終わってしまうとダメですね。
ジェルを入れながらなんとか歩かずに進みます。
35kmをすぎると両太ももに攣る兆候がで始めました。こうなるとフォームもなにもあったもんじゃない。そんな姿を見て沿道から声援をもらいます。こんな時こそ声援に応えなければいけないとわかっていつつ、気恥ずかしさからあまり反応を返せなかった・・・
最後の競技場前で最後の力を振り絞ってラストスパート。トラックを半周回ってなんとかゴール。
距離 | LAP | 平均心拍数 |
31 | 4:50 | 168 |
32 | 5:06 | 165 |
33 | 5:33 | 159 |
34 | 5:26 | 157 |
35 | 5:20 | 162 |
36 | 5:01 | 159 |
37 | 5:33 | 155 |
38 | 5:44 | 147 |
39 | 5:53 | 148 |
40 | 5:51 | 147 |
41 | 6:02 | 149 |
42 | 4:46 | 161 |
43 | 3:58 | 172 |
タイム:3時間21分35秒(ネット)
自己ベスト+10分という反省点だらけの結果。
グラフを見ると上りが始まる前に失速し始めてます。スタミナ切れの典型例。30km、35kmでペースをあげようとがんばりましたが、甲斐なくそのままペースダウン。
大会発表では、出走者数:3,111名 完走率:82.1%だそうです。この悪天候の中でも8割以上完走してるとは。やはり大田原マラソンに来てるランナーはシリアスランナー揃い。
手が届きそうなところまで行ったのに、再び遠ざかるサブ3。
これがあるからおもしろいんだとは思いますけどね。
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