日本中が大荒れの天気だった4月17日(日)、かすみがうらも見事な荒れっぷりを見せてくれました。あまりに苦行すぎてトラウマになりそうなので、今回は軽めにレポート。一つだけよかったのが、今回の地獄を思い出せば今後大抵のレースで頑張れる気がするということ(笑
8時 会場入り
スタートブロックまで徒歩3分という絶好の場所に車を置いて朝食をすませます。
会場の様子を見に行くと、まだ雨は降っていませんがやや強めの横風。
ラン×スマの取材をしてました。右端は川内選手ではありませんw
今回、手荷物預け所は使わず、車で着替えて直接Aブロックへ。ゴールする頃には雨でしょうから水没を逃れるにはこれが一番。
前から10列目と今回も絶好の位置を確保。スタートゲートのすぐ目の前なので、ロスはほとんどないでしょう。サブ3の第一条件クリア。
10時 スタート
2年前のかすみがうらマラソンではスタートロスが3分ありましたが、今回は5秒と段違い。猛烈なダッシュが繰り広げられるかと覚悟してましたが、かすみがうらはそんなこともなくてkm/4’00で十分についていけるペース。
スタートしてすぐの2㎞地点で表れる上り坂。ほぼフラットなかすみがうらマラソンで一番の難所です。体力に余裕のあるうちに難所を越えられるというのはありがたい。
長々と上るので多少のペースダウンは覚悟していましたが、ここで思わぬボーナスが。追い風が吹いてグイグイと押し上げてくれたのです。おかげでペースを落とすことなく楽々クリアできました。
その後もしばらく追い風が続きます。序盤は抑えて35㎞過ぎから上げる予定でしたが、追い風に向かい風と交互に来るので予定を変更。追い風が吹いているうちはペースは気にせず身を任せて上げていくことにします。
1~5km 4’08 / 4’08 / 4’12 / 4’06 / 4’07 / 20’55
6~10km 4’12 / 4’16 / 4’18 / 4’16 / 4’21 / 21’31
11~15km 4’17 / 4’15 / 4’14 / 4’11 / 4’07 / 21’12
追い風は体を押してくれる利点はあるのですが、デメリットは前からの風が来ないせいでとにかく暑い。加えて、横風を避けようと集団に入って走る&いつもより上げ気味というのも手伝って汗の量がだいぶ多い。
今回のレースで暑くなることは予想していたので、ベルトに入れた炎熱サプリを摂り続けます。どうか攣らないで・・・
抵抗むなしく、少しづつ失速し始めます。静岡マラソンではkm/4’20で問題なかったので、今回のkm/4’10も行けるだろうというのが計算間違い。ここに限界の壁があったようです。
16~20km 4’24 / 4’16 / 4’23 / 4’23 / 4’23 / 22’06
ハーフ通過:1:30’31
地獄のB面スタート
ややペースが落ち始めてはいましたが、前回の静岡マラソン(1:31:54)よりも1分以上早く中間点を通過。ということは、ここから前回と同じ走りができれば晴れてサブ3達成となるわけで、気持はあきらめてはいません。ひょっとしたらこの先追い風でそのままゴールまで運んでくれるんじゃないかと都合のいいこと考えてました。
中間点を通過して、下りを一気に駆け下りてコーンを折り返せばB面スタート!
「ヨッシャ、行くぞ!」と気合いを入れ直した矢先、猛烈な向かい風がお出迎え。前に進もうとする体をグイグイ押し戻してくる、とにかく猛烈な向かい風でした。負けじとなんとか前に進み、民家が立ち並ぶ中に入ると風は落ち着きます。しかし、左にさえぎる物がなくなると再び突風が襲ってくるの繰り返し。タイムロスを最小限に抑えようと必死に抵抗を続けましたが、行けども行けども吹きつける向かい風に、ついに心が折れました。
26~30km 4’37 / 4’57 / 4’51 / 4’46 / 4’52 / 24’17
雨でペースが落ちたとしてもたいしたことはありません。
暑さはジワジワと効いてきますが、気合いと補給である程度のりカバーはできます。
しかし、風は即効でペースダウンを余儀なくされます。物理的な力に勝るものはなく、精神力でカバーするのには限界があります。人の心を折るのに向かい風が一番効果的だと思いますよ。ついには雨も降りだし、目を開けるのすらつらい状態に。
横殴りの雨風に歩き始めるランナー続出。
それをあざ笑うかのように、両側の田んぼからはカエルの大合唱。
「ケロケロケロケロ、グワグワゲコゲコ、ビュービューゴーゴー」
どこなんだ此処は・・・。
ペースはkm/5分台にまで落ちて、もはや惰性で前に進んでいる状態。
強風に体を小さくしながら、前かがみになってやり過ごします。
早く終わってくれ、、帰って温かい風呂につかりたい・・・
次から次へと妄想のオンパレード。
するとこの強風の中をたくましく突き進むミドルが。地獄から抜け出すには彼に乗らねば!と蜘蛛の糸にしがみつくように飛び乗ります。ペースはkm/4’30まで復活!ミドルはとても安定したフォームで引いてくれます。
31~35km 5’06 / 5’17 / 4′ 34/ 4’29 / 4’28 / 24’04
時計が3時間に変わったとき
なんとかミドルに食らいついていきましたが、吹き荒れる向かい風にも動じない彼との差はジワジワと広がり始め。ついにはその姿が見えなくなりました。
まったく風の又三郎みたいな人だ、、幻??
又三郎さんのおかげで、気づけばゴールまで残り5㎞。ペースが遅く汗もかいていないので足が攣る兆候はありませんが、風雨にさらされ続けたことによる体力の消耗度合がすさまじい。体に力が入らずとにかく足を前に出してる感じ。
気づけば40㎞の看板が。そして表示されたタイムは3:00:00。あまり見たくない数字の並び。。
36~40km 4’48 / 4’43 / 4’48 / 4’44 / 4’40 / 24’09
無い力を振り絞ってラストスパート。集団をいくつかパスしたのでkm/4’00ぐらいだったのかと思ったら、全然そんなことはなく。もはや全ランナーが疲れ切っていたのでしょう。
41~Goal 4’57 / 4’26
ゴールタイム:3時間10分49秒
あの悪天候の中で飛ばされる給水コップを手渡ししてくれたボランティアの方々、折れた傘をさしながら応援してくれた方々には頭があがりません。ありがとうございました。
感想
同日に開催された長野マラソン、佐渡トキマラソンとそちらも大変だったようです。
今回のかすみがうらマラソンは間違いなく最悪のコンディションでした。が、もし風が吹いていなかったとしてもサブ3は難しかったんじゃないかと思っています。18㎞地点から失速し始めている原因は風ではありませんから。暑さへの耐性ができていないこの時期のレースでサブ3を達成する走力はまだないということでしょう。
フルマラソンは秋までありません。これから夏に向けて暑さに対する耐性をつけながら、もう一度小出監督の練習メニューを実践していきます。おそらく、いや次こそは絶対にサブ3達成目指して!
次のレースは6月の柴又100㎞。ひたすら河川敷、強風だけは
勘弁してください・・・。
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