第63回勝田全国マラソン
勝田の風にはなれなかった。

今年最初のレースは勝田全国マラソン。
初めてターサーをレースに投入し、目標タイム3時間15分で臨んだレースをレポート。

勝田は上野から電車で2時間と遠く、日曜の朝というのもあり今回は車で行きました。勝田駅前に駐車場はありますが、大会当日は厳しそう。そこで、一駅となりの水戸駅に車を置くことに。水戸駅前には駐車場がたくさんあり、1日上限600円程度と経済的。


10時 石川運動広場

2015-01-25 10.13.10
気温7℃、天気は快晴。風も無く絶好の大会日和になりました。
会場ではブルーのコートを来たスタッフがいたるところにいて誘導してくれます。さすが今年で63回目というだけあって運営はとてもスムーズ。ただ、仮設トイレの数が若干少なめ。スタート直前になってもどこも長蛇の列でした。

スタート地点のアーケードは大混雑。Dブロックに到着するも、列に入ることすら困難な状態です。見るとEやFのゼッケンをした人がちらほら。これは前評判どおりで、勝田マラソンではブロックごとに厳密にチェックしてないそう。スタートをもっと広い場所に移動すれば解決するんでしょうけどね。運営側が駅前の目抜き通りをスタートにしたい気持ちはわからなくもない。

スタート~10㎞

ロスタイムは4分弱。息苦しいアーケードを抜けると一気に視界が開けます。片側3車線の国道を両側まで道幅いっぱい使えるのでここからレースモードにギアチェンジ。公式サイトの動画で、5㎞を過ぎたあたりから道幅が一気に狭くなるようなので、渋滞に巻き込まれてペースダウンしないよう少しでも前に出ておく計画。体調もよく4:20/kmとやや突っ込み気味に入ります。EやFのランナーは周囲のペースについて行けず次々と脱落してました。

5㎞地点で周囲はBとCのランナーばかり。道は狭まりましたが失速することなく4:20/kmを維持して再び幅の広い国道に出ます。ターサーのおかげなのか、体の調子がいいのか、とにかく体が軽くて前に前にという力でみなぎっています。若干オーバーペースなのはわかっていましたが、ペースを落とさず突き進みます。

shot_20150126_223042

11㎞~20km

かなり先まで見通せる直線道路で太陽の日差しが照りつけます。
地方の幹線道路というのは輪ダチが深くて走りづらいですね。腸脛靭帯炎のことが気になってなるべくフラットな場所を選んで走ります。
それと、勝田はやたら坂が多くて、ゆるやかに続く坂を上ったと思ったら一気に下る。そしてまた登るの繰り返し。坂が不得意なランナーとはここで差がつきます。トレイルランをしてるとこういう場面でつい調子に乗ってしまい体力を浪費しすぎたような・・・

特にペースを落としたつもりはありませんが、気づけば4:30/kmを越えてきます。とはいえ、これが本来のペースなので、ここからはムリせずペースを維持。

shot_20150126_223055

21㎞~30km

中間点の通過タイムは1:37:50といい感じ。この調子で行けば3時間15分を切れるかも。
なんて思っていた矢先、なんだか妙に火照ってきました。顔から頭にかけて血が駆け巡っているようなジンジンした感じ。心拍数をみると180bpmと安定しているし、息苦しくもない。ただ首から上だけなんか違和感あります。
いずれなおるだろうなんて思っていたら、
4:45/km → 4:50/km → 5:00/km
少しづつタイムに影響が出始めます。

足に不調が出たとかではなく、とにかく走るのがしんどい。
ペースを上げると息が切れるでもなく、ただしんどい。
こんなに早く失速するとは・・・残念無念。というかこの状態であと半分も続くのかと思うと心が折れそう。

shot_20150126_223110

31㎞~39km

ペースは6:00/km弱。こうなってくるとターサーの固さが足裏にこたえます。これまで抜かしてきたランナーに次々と抜かれ続け、走る気力は完全に萎えました。30㎞付近で収容バスを見た時には、今回はもういいかなとすら思ってしまった。
ただ、これまでどれだけ辛くても歩かないというルールだけは死守してきました。今回も記録更新はできなくても、そこだけはクリアしようと、とにかく走り切ることに。幸い足がつったわけではないので、走れないわけではありません。

勝田マラソンも他の大会に負けず劣らず沿道からの声援がとてもありがたい。施設エイドが充実していて給水、給食には困りません。ましてやこんな状態で走っていると一層ありがたみを感じます。35㎞地点にはコカコーラを配っているお兄さん!厚かましくもおかわりをさせていただきました。マラソン中に飲むコーラがこの世で1番美味しい飲み物かも(笑

残り3㎞地点で手元の時計を見ると3時間15分。今回は目標タイムをクリアできなかったと消沈しきっていたら、ふとこのブログでそこそこ読まれている記事を書いたことを思い出します。

サブ3.5は難しくない!マラソンで3時間半切りを達成した私の練習方法


慌ててタイムを逆算。今から5分以内/kmでスパートかければギリギリサブ3.5には間に合う。
そこから残り3㎞、気合いのラストスパート開始!

shot_20150126_223303

40km~ゴール

一気にペースアップして次々と他のランナーをパス。そうすると気持ちも高揚してきて、忘れていた前へ前へという気持ちが蘇ります。つい2時間前なのに遠い昔の事のよう。
そのまま4分台/kmでフィニッシュ。

shot_20150126_223207

グロス:3時間31分16秒
ネット:3時間28分19秒

ネットでなんとかサブ3.5はクリアしました。あれだけペースダウンしたのに3時間半を切れるとは。たらればを言っても仕方ありませんが、今回のレースは悔やまれる。

反省点

原因は前半の突っ込みすぎ&上り坂で体力を使い切ってしまったこと。それと、中間点まで給水せずに進んだのが火照りの原因だったのではないかと。汗は出てましたが、温度が低くて喉の渇きを感じなかったので、給水所をパスし続けるという初歩的ミス。数秒のタイムロスを気にしたばかりに痛いしっぺ返しでした。

これまでレースに出るたびに順調にタイムを伸ばしてきましたが、今回はマラソンの厳しさをたっぷりと味わうことができました。これがあるからマラソンは楽しいんですけどね。

2015-01-27-01.29.06

-2016年1月29日追記-

グロスでサブ3、サブ3.5を狙っている人は、早めの整列をおすすめします。
勝田は良い大会だと思いますが、スタート前の整列がグダグダ。陸連も一般も関係なく、申告タイム順にブロック分けが行われますが、整列時のゼッケンチェックがゆるいため、自分のブロックを守らない人がけっこう見られます。Dブロックのゼッケンつけた人が堂々とBに並んでたり。
スタートラインを越えれば道が広くなるのでスピードを上げられますが、そこまでの商店街はゼッケンBとゼッケンDが並走するというカオス状態。後ろに並んでしまった場合は、潔くネットタイムで計測が吉。

間違えても、そうしたルールを守らない輩の真似だけはしないでくださいね。
ランナーひとりひとりが良識を持つことを祈ります。

Pocket











コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です