いざ、最後のピースを獲りに山頂へ!
第70回 富士登山競走レースレポ<前編>

ついにこの日がやってきた。
サブ3、サブ10ときたら残るピースは富士登山競走完走。2度の試走で頂きに立つイメージはできている。心配だった天気も今年は持ちこたえてくれて、大会当日は曇り&気温低めという絶好のレース日和!完走、もとい4時間切りを目標に臨んだレースの模様をレポートします。

スタート前

今回のレースプラン作成にあたって先人の知恵を借りようと参考にさせてもらったのがUさん(昨年のハセツネで知り合ってからちょくちょく飲む間柄の40代後半グランドスラムランナー)の過去9年分の関門通過タイム。Uさんは走らないのに会社を休んで6合目で応援に来ているとメッセージが入り、否が応でも気合いが入ります。

それと富士山といえばハンサムネコさん。まもなく富士山登頂100回というとんでもない人。直前に体調を崩して今日のレースはDNSと書いてましたが、更新された記事を見たらやっぱり走ると、、さすが。トイレの列に並びながらそんな記事を見ていると、スマホに表示されたゼッケン番号と前に並ぶ人のゼッケン番号が一致してて、目の前に本人がいたw 憧れの選手を前に握手を求めるファンのごとく声をかけてご挨拶、ついでにアドバイスをいただく。ネコさんいわく今日は気温が低くまれに見る最高のコンディションだそう。そして4時間切りを狙うなら馬返しからとことん攻めるべしとも。ちなみにキタタンで6時間切った年に富士登山競走で4時間切りをしたそうで、自分と条件はほぼ同じ。絶対に行けると活をいれてもらい気合い十分!

市役所前は出走準備を整えるランナーで溢れていました。そうそうこの雰囲気。ここに来るのは2年ぶりですが、出走前の空気感がこの大会だけは独特。平日にレースを走るその姿勢、明らかに場馴れした選手たち、50%という低い完走率。普段のレースだともう少しゆるい(ファンラン的な)空気が漂っているんですが、このレースではそれが感じられない。猛者揃いな雰囲気なんです。

思ったよりもトレイに時間を取られてしまい、列に並ぶとBブロックの後ろの方。馬返しまで抑えるつもりなのでこれぐらいがちょうどいいか。

2年前、憧れと羨望の眼差しで見送った山頂コースの選手達の輪にこうして自分が入っているということ。試走だなんだと準備をしてきましたが、この場に立ってみると山頂目指して走れるんだと改めて実感。号砲が鳴ったら泣いても笑っても4時間半後には門が閉じる。喜びと不安の入り混じった思いでスタートを待ちます。

スタート~馬返し

号砲が鳴ると列がゆっくり動きだし、沿道から大声援を浴受けながらのスタート。ロスは30秒ほどでスタートラインを越えると一気にペースアップ!市街地の混雑ぶりは予想通りで、比較的すいている端から次々とパスしていきます。

晴れていれば鳥居の先に目指す頂が見えるのですが、今日は分厚い雲の中。

冨士浅間神社までの3kmを4分後半で刻んだので周りはほぼ同等の走力と思われ。最初のエイドではスポドリを1杯補給します。すでにそこそこの発汗量ですが、日差しが出ていたらこんなもんじゃないはず。今日の気候は間違いなく走りやすい。足にもまったく不安がないことを確認して馬返しへGO!

試走では車で通過していたこの区間。ひたすら続く緩やかな勾配がジワジワ足にきますが、トレミの日々を思い出しながらペースを維持。

淡々と進んで中の茶屋。5合目コースを走った時とタイムは同等でしょうか。ただ、あの時はこの先で足が止まって歩き始めていたことを思えばその差は歴然。

ここを過ぎると勾配がきつくなってそれまで同じぐらいのペースで並走していたランナーがポツポツと落ちてゆく。同様に落ちてきたAゼッケンの選手をひろえるようにもなってきます。自分もそれほど余力があるわけではなく、荒れた舗装路を懸命に上っているうちに呼吸も足もだいぶつらくなってきた。ここまで心拍数が170後半というのも不安要素で、そろそろ下げないとヤバそうな気がしてならない。
すると突然前のランナーがえずき始めて道路わきにしゃがみ込み・・・
自分がああなっても何ら不思議ではなく、哀れみながら見送ります。

後々を考えてここは一旦歩いて仕切りなおすべきではないかと考えながら走っていたら道路わきに駐車する車が増えてきました。なんとか歩かず馬返しに到着。あと1㎞先だったらきっと走り続けられなかったな。ここまで抑えて1時間なんて考えていましたが、実際は一杯一杯でこのタイム。甘かった。

馬返し:1時間2分9秒

馬返し~五合目(佐藤小屋)

給水所ではOS1の粉だけ入れた空のボトルに水を入れて即席経口補水液の出来上がり。さあ、ここから先は2回の試走でコースは頭に入っているのでいかに試走タイムを短縮できるか。ちなみに試走では馬返しをスタートして山頂まで3時間10分かかっているので、結構頑張らないと4時間切りは厳しい。

佐藤小屋まで抜かしまくると息巻いてましたが、ここも計画通りには行かないものでして。一応前のランナーに張りついていたので遅いわけではないんですが、抜かすどころか逆に抜かされる方が多い展開。考えてみれば周りのランナーとそんなに走力は変わらないわけで、山頂初参加の自分なんかよりも経験値は上。結構頑張って上っていても脇からスイスイっと抜かされる、、皆さん一体どんな練習しているんでしょ。

ムリしてでも攻めて5合目を目指すべきかと迷いましたが、タイム的にそれほど遅れていないのでここは自分のペースを守って追わないことに。振り返ってみるとこの判断が後々につながった気がします。
試走時に叩き込んだ「走るべき箇所」と「インをつく箇所」は予定通りクリア。暑さでランパンからシューズまでグッショリでしたが、OS1を飲みながらだったので心理的な安心感も大きかった。

5合目(佐藤小屋):1時間57分56秒

予定よりも約3分遅れで佐藤小屋到着。試走では馬返しスタートで57分かかっていた区間を、ロードの疲労がある状態で55分ならまあ悪くはないのか。けれどこのペースだと山頂4時間はやっぱり厳しい感じ。

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