【その4】激渇!ハセツネレースレポート 第24回日本山岳耐久レース

前回の続き。

月夜見第二駐車場

第二関門を出るとしばらく続く走りやすい下り坂。タイムを狙うならここは一気に駆け下りるところですが、今回はそうもいかず。下った先に待つのはハセツネ最高峰の御前山(1405m)。喉の渇きを感じつつも水場までの遠い道のりを考えるとうかつに水は飲めない。

御前山まで延々と続く上りを、息が上がらない程度に一歩一歩進みます。
霧の中、どこからともなく聞こえてくるうめき声。そして暗闇に突然現れる地面にうずくまって吐き戻すランナー。よく見る光景ですがこれは気の毒でならない。自分の内臓がそこまで至っていないことに感謝しながら、見ないように横を通過。

大会スタッフがいたのでこの先の水場を確認すると、

スタッフ
この先の御前山にございます。
koohey
マジっすか…!?
スタッフ
はい、もうすぐでございます。

こんな山奥でホテルマンのような折り目正しいお方、貴重な情報をありがとう!御岳山まで行かないと水場はない気がしたのは勘違いだった!!そういえば以前試走した時地図に書いてあったような気がしてきた!そうとわかれば迷うことはありません。

ポカリを グビグビ!
水を グビグビグビグビ!!
あーーー生き返る!!!

俄然力が湧いてペースアップ。水切れの恐怖がなくなるだけで人間こんなにも動けるようになるとは。途中に何度も喉を潤しながら鼻歌混じりに水場♪水場♪
急登もガシガシ登ってあっさり御前山山頂!

御前山

dsc00195
スタッフに駆け寄り、

koohey
おつかれさまです!水場どこすか?
スタッフ
御岳の手前だからあと10kmぐらいかな
koohey
!!?? いや、御前山に、、
スタッフ
ここにはないですよ

・・・・サヨウナラ、サブ11。

聞き気間違えた?幻聴?いやいや、たしかすぐ先って言ってたよな。あとで地図を見ると、御前山にたしかに水場はありました。本日は使えないけど。。
map

ここまでくると完全に準備不足。。昨年のレースは月夜見で500mlしか補給せずにそのままゴールしたものだから、第二関門から先の水場はチェックしていなかった。猛省しながら背中のハイドレーションに手をやると、悲しいくらいペラッペラ(涙。
DNFの三文字が頭にチラつきます。ベンチに腰を下ろしてしばし戦意喪失。

ここから御岳山の水場まで10km弱。大岳山を越えなければならないのでざっと1時間半ほどの距離。ペースを上げさえしなければ水無しでも行って行けない距離ではありません。本日の目標を「サブ11」→「完走」に変更して、喉が潤っているいまのうちにジェルを補給。尖った岩場を下って大ダワ目指します。

大ダワ

dsc00197
フラスコに一口だけポカリを残した状態で大ダワ到着。この先は奥多摩三山最後の大ボス大岳山。個人的にこの大岳山がハセツネで一番キツイと感じているだけに憂鬱でしかない。。されどここさえ越えてしまえば今度こそ水場が待っている。浴びるように飲んでやると心に決めて腐らず先へ進みます。

このあたりから上りはもちろん、平坦路も歩き始めて次々とランナーにパスされます。トボトボ歩いていると遠くからザーッと雨の降る音が近づいてきます。恵みの雨!!雨水が顔に降りかかるのを舌まで出して今か今かと待ちわびます。が、そこは残念ながら山深い奥多摩の登山道。木々が傘代わりになって水滴が落ちて来ることはほとんどなく、、よほどのことがない限りハセツネで雨具を使うことはないことがわかった。

dsc00199
あまりに喉がカラカラで大岳山までの記憶があいまい。朦朧とする中、どこかの岩で頭をぶつけたような。体力が残っている人は何人かのグループになって上りますが、そんなグループに何度道を譲ったことか。登っては休みを繰り返してなんとか大ボスクリア。もはや汗も出て来ず体はサラサラ。あとは重力に身を任せて下るだけ。ようやくここまできた。

水場

大岳山を転げるように駆け下りてしばらく行くと、ついにたどり着いた。
dsc00204
夏の虫よろしくランナーが群がって喉を鳴らしております。輪に加わって浴びるように飲みまくり。この時飲んだ山の水にまさる飲み物を知りません。
過去に何度も素通りしてきた水場がこんなにもありがたいものだったとは。これ以上水の心配をしたくないので1Lほど背負って一路第三関門へ。

第三関門

dsc00205
スタートからここまで10時間半。第二関門まで自己ベストだったことが信じられない落ち込みよう。昨年と比べると、

第二関門〜第三関門
昨年:3時間4分
今年:3時間34分
※これだけ歩いてもロスがたったの30分なのは、御前山までハイテンションだったおかげ。

ここからゴールまで残り10km弱。昨年の金比羅尾根の思い出がよみがえります。今回のハセツネは準備不足の撃沈レースだったけど、せめて最後ぐらい上げて気持ちよくゴールしたい。
第三関門〜ゴールを1時間半はサブ10ペース。

よし、ラスト金比羅尾根行っとこう!

金毘羅尾根

御岳神社を本日最高ペースて駆け抜け、前ゆくランナーを次々にパス。コレコレ、やりたっかったのはコレですよ。このペースならサブ12はどうにか間に合う。これまでのうっぷんを晴らすかのごとく突っ走ります。

間もなく日の出山というところで、左足親指に激痛が走ります。地面を蹴る毎に燃えるような痛みがはしるので停止。靴を脱ぐと親指がドロと血にまみれていました。豆?爪?痛みで左足拇指球に力をかけられないのでこれ以上はムリと判断。歩きに切り替えてゴール目指します。

たくさんのランナーの背中を見送り、一人トボトボ行く金比羅尾根。こんなに長かったっけと思うほどゴールが遠くて。体力は残っていただけに精神的にくる。

ここまでくればゴールまでわずか。
dsc00212

ゴール

dsc00215

タイム:12時間24分7秒

不思議と順位は昨年よりも60ほど上回っていました。それだけ条件の悪い中でのレースだったということでそこは頑張れたのか。装備や水場の位置など準備不足が招いたこの結果。それでも終わってみればまた来年も走りたいと思っている自分。やっぱハセツネは楽しいわ。

今回のことを教訓に来年こそ!

Pocket

2 件のコメント

  • ハセツネお疲れ様でした。
    いつも楽しく拝見させていただいておりました。
    私はすぐに痛くなる右膝をだましながら、今月末のフルマラソン完走を目指しているレベルなので、ハセツネは遠い世界のレースですが、先日NHKで放映されたTJARを見て、超長距離のトレランレースに出る方々のすごさを改めて感じさせられました。

    以前コメントを投稿させていただいた後で、通勤ランのすすめのブログに触発され、今は週2回程度ですが、途中下車して職場まで走るようになりました。
    これからもビギナーの参考になる情報も書いていただけるとありがたいです。

    大したことのないレベルのビギナーですが、今後のブログも楽しみに待っております。

    • 「マラソン始めました」さん

      コメントありがとうございます。
      通勤ランの記事がお役にたちましたらこちらも嬉しいかぎりです。ワタシも2012年のTJARに感化されてトレイルランニングを始めたクチでして、あれだけの距離を走れる気はしませんが少しづつ成長はしているかな。
      マラソンは続けていれば確実に成長を感じるスポーツ。努力が報われると言ったらおおげさかもしれませんが、目標達成から故障も含めてすべて自分次第というところに魅力を感じています。

      今月末が初フルマラソンとのことでがんばってください!ただ、完走を目指すあまりケガをしてしまうことのないよう気をつけて。足が痛いというのは体の悲鳴です。ガマンして走り切る根性も大事ですが、身を引くことはそれ以上に大事。

      お互い走ること末永く楽しんでいきましょう!

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)