【その3】激渇!ハセツネレースレポート
第24回日本山岳耐久レース

前回の続き。


浅間峠

第一関門を3時間半で通過。
昨年と変わらないタイムですが、攣りそうになりながらどうにかここまで到着したあの時とは余力が違います。ただ、サブ10目指すなら第一関門は3時間で通過する必要があり、ここで30分の遅れは正直キツイ。目標をサブ11に下方修正しつつも自己ベスト更新目指します。

ここから三頭山までは気合いの見せ所。ひたすら登り基調ですがおしていきます。
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ちょうどスタートして4時間が経過。次の補給食(4時間〜8時間)を出すためここで初めて荷物を下ろします。ジェルにVespaを入れてチャージしていると、Uさんが軽快に抜かして行きました。安定感のある走りはさすがグランドスラム達成者。遅れをとるまいと慌ててヘッドライトを装着して後を追います。
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辺りが暗くなりはじめたのでヘッドライトを点灯すると予想通り目の前は真っ白に。この状態で走ってる人もいますが、目の焦点がおかしくなるのでとても真似できない。。ヘッドライトは消してハンドライトと腰ライトで進みます。2灯とはいえ低い位置から照射するので暗さは否めない。

西原峠

今日のこの暑さ。急登を上がりきってはグビリ、尾根を走りきってはグビリと少しづつ飲むようにしていますが、徐々にハイドレーションが軽くなってゆく。背中をモミモミしながら残量を気にかけてはいましたが、そろそろ西原峠というあたりで吸っても何も出てこなくなりました。予定では1.5Lのハイドレーションで三頭山まではもたせるつもりが。
この時は特に気していなくて、残るフラスコの250ml×2個あれば月夜見まではギリギリもつかなぐらいの感じ。というのも、昨年は第一関門から第二関門で500mlも消費していなかったので、夜になって標高を上げれば汗も出なくなるだろうと楽観視してました。昨年とは気温が違い過ぎるのにね・・・
案の定槇寄山を通過時点で1個飲みきり、第二関門の月夜見まで約10kmをフラスコ1個(250ml)。このあたりからヤバイなと焦りが出始めます。

大沢山

大沢山は山頂が近づくにつれてどんどん勾配がきつくなるドMが泣いて喜ぶコース。乳酸のたまりまくった足に活をいれながらガシガシ登りきって、頂きにあるご褒美のようなベンチにはもちろん座らず一気に三頭山越え。攻め続けるものだから手持ちの補給はあっとゆうまに消えてなくなりました。大丈夫、三頭山まで来てしまえばあとは下るだけ!(←超がつく勘違い)

実際は月夜見までに2つ峠越えがあって水分無しは地獄でした。30分おきに手元のGarminがおやつ(ジェルorサプリ)タイムを知らせてくるのですが、口の中がカラカラで到底摂る気になれず。のどの渇きは相当でしたが、汗が出ていたというのと軽い尿意があったので脱水症状はまだ先と判断。 前行くランナーがハイドレを吸っている姿を恨めしく思いながら、ペースは落とさずに第二関門目指します。頭の中は「水、水、水、コーラ、ポカリ」妄想のオンパレード。
それにしても月夜見がこんなに遠かったなんて、、試走はホント大事。

第二関門(月夜見第二駐車場)

ああ、、やっとオアシスが見えてきた。

ようやくたどり着いた第二関門の給水所。くちびるがパサパサしてきて危ないところだった・・・
タイムは昨年を10分上回る6時間55分。サブ11がまだ射程圏内です。

もらえる補給は1.5L。たしか次の水場は御岳山までなかったと記憶しているので、ここで飲む量は最低限にしないとまた地獄が待っている。テーブルに並んだ水とポカリのペットボトルを前にどれだけの量をハイドレーションに入れようか思案していると、「じっくり悩んでくださいねー」と優しい?お言葉。ポカリを浴びるように飲めたらどんだけ幸せか。

結局、水1Lをハイドレーションへ、ポカリ250mlをフラスコに。残り250mlのポカリをジェルにタブレットと共に流し込みます。ああ蘇る・・・と思ったのもつかの間、グビグビ飲みてえ(涙

ふと、目の前でハイドレーションに水を移していたランナーが手元を狂わせて大量の水をこぼしていました。なんともったいない!それを見ていた他のランナーが、こぼしたことを言えば追加でもらえると思うよって。

「・・・・ん?」

あまりの喉の渇きに悪魔が耳元でよからぬことを囁いてきましたが、天使(良心)が振り払ってくれました。よくやったオレの天使。悪魔に魂売るぐらいなら潔くゼッケン外して思う存分飲みますて。
とりあえずカラッカラは脱したので第二関門出発!

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