ハセツネという夜通し山の中を走るレースの存在を知ったのは今から3年前。
まだランニングを始めたばかりの頃で、そんなレースに出れる気はしていませんでしたが、レースの映像を見ていつかは出てみたいと思っていた憧れのレース。
日本山岳耐久レース(ハセツネ)
ヒマラヤではファイナルキャンプよりアタックするとき、頂上を極めてからアタックキャンプに帰還するまで、昼夜にわたることがしばしばあります。これを私たちのふるさと東京の山におけるトレーニングの一環として、ヒマラヤを目指す若いクライマーの登竜門として、この『日本山岳耐久レース』を位置づけていきます。
このレースは、ソロクライマーとしてヨーロッパアルプス三大北壁冬季単独初登攀や南米アコンカグア南壁冬季単独初登攀という、数々の記録を達成した世界的クライマーである長谷川恒男の業績を讃え、大会の象徴として長谷川恒男CUPを設けました。
引用:ハセツネ公式サイト
1991年、長谷川恒男さんはウルタルII峰で雪崩に巻き込まれて帰らぬ人となりました。彼はパキスタンのフンザという土地に惚れ込んでいて、遺族がその地に小学校を建てたそうです。
フンザには10年前に行ったことがあるんですが、風光明媚で素晴らしい所です。ジブリアニメの「風の谷」なんてたとえられますが、その名にふさわしい地でした。
背後にそびえるウルタル峰。
そんな長谷川恒男という登山家の業績を讃えて作られたハセツネCUPは今年で23年目。日本山岳会が後援していたり、山岳遭難保険への加入が義務付けられていたりと、他のトレランレースとは一味違います。エイドステーションが1箇所だけというのも山岳会らしくていいですね。こういう潔い大会は大好きです。
参加選手には登山マップが送られてきます。ビニール製で濡れても大丈夫。
過去大会の記録や大会の歴史を紹介する公式ホームページの作りこみなどよくできてて、トレイルレースの最高峰を謳う大会だけあります。ただ、UTMFや武尊などがある現在、ハセツネが最高峰かというとなんとも。
レースを見て思い馳せる
トレラン王国のDVDを取り寄せて、昨年のレースを見てみました。
トップランナーはぶっ飛んでますね。夜の山で日の出山から五日市小まで1時間以内で降りてくるんだもの、すごすぎ・・・
そういえば以前参加したイベントで奥宮さんがあそこはkm4とか言ってたな。。
参考記事:奥宮さんが語るトレランの魅力 in アップルストア銀座
見てて思ったのが、ハセツネって目標タイム目指して疾走するランナーもいれば、完走目標にゆっくり進むハイカーもいるんですね。ガチガチのトレイルレースと思っていたので印象が変わりました。
毎年走ってるおじいちゃんランナーもいたりして、大会にはそれぞれの思いがあるんだなと感じます。もっとも、ハセツネに出ているおじいちゃんが超人だということは間違いない。
制限時間はあれども、走ろうが歩こうが山好きなら誰も来いといった感じでしょうか。
初参加の身としては、DVDでインタビューを受けているランナーの服装や装備がとても参考になりました。ライトの装着する位置を決めかねてましたが、腰に着けている選手が多いのでそれに倣う予定です。
夜通し山を満喫できるなんてヨダレがでるほど楽しみで仕方ありません。ハセツネに向けて着々と準備も進めているのでそれはまた別の機会に。
今週末は、まだ走ったことのない三頭山以降をナイトラン。
ハセツネまで、あと25日。
コメントを残す