サブ50を目標に走った静岡マラソン2019。1~2月に走った草レースの結果は悪くもないけど特段良くもない。そんな結果を見て多くの人がサブ50はさすがに厳しいんじゃないのと思っていたことでしょう。わかりますよ、何を隠そう私もそのうちの1人だから。そんな状態からのサブ50達成までをレポート。
軌道修正するべきか
達成が厳しいと感じていた理由は草レースの記録が一度も目標に届かなかったということに加えて、直前になっても体の調子が上がってこなかったことが大きくて。スネ痛で1週間走れなくなったのでだいぶ疲労は抜けたはずなのに、走るたびに体が重くてまったくキレがない。飛ぶように走れていた1月の草レースを思い出しては旬を逃してしまったとへこんでました。練習で一度も達成できなかったキロ4で30km。今日はそこからさらに+12.195km。正直かなり厳しいし、達成できそうなタイムに軌道修正することも考えました。そんな時に自問自答。
自己ベストを更新したいのか?
サブ50をしたいのか?
答えは明白でした。端的に言うと自己ベストを更新して得られるものよりも、サブ50目指して得られるもの(潰れようが潰れまいが)の方が自分にとっては遥かに大きい。やるだけのことをやってダメでも得るものがあるし、挑戦しないと得られないものがある。過去の経験からそのことがわかっていたので今回は後者を選択。
2年ぶりの静岡
2年ぶりの静岡マラソン。地下道に充満する湿布の香りに懐かしさを感じながら駿府城公園へ向かいます。
静岡マラソン=雨と言われるほど天候に恵まれない大会でしたが、今日は青空が広がるマラソン日和。欲を言うともう少し気温が低ければベストだけど贅沢は言いません。どうかお願いだから海風が吹きませんように。
静岡マラソンのブロック分けは自己申告に加えて記録証の画像を送るというしっかりした運営。送られてきたゼッケンはS(先頭ブロック)で、なぜか人は少ないだろうと思い込んでのんびり行ったらすでにたくさんの人が整列してて失敗した。
それでもこの位置からならスタートロス10秒といったところでしょうか。そうそう、こうして真正面に太陽を浴びながらスタートを待つんだった。サブ3目指して走った2年前のレースが思い出される。
順番を待つ間に靴紐を入念に結びなおし。ヴェイパーフライ4%は過去に2度ほどけたことがあるので、これだけが心配でならない。ターサーでそんな経験はしたことないので、これは自分だけなのか?と思いかがみながら皆さんの足元を観察。するとヴェイパーやズームフライは靴紐が緩まないようにタイラップで固定してる人が数名。やはりこのシューズの靴紐は解けやすいらしい。VESPAを入れて準備万端。スタート1分前の合図であたりは静まり返ります。
出し切って未来の自分に恥じない走りをしよう。
スタート~10km
焦る気持ちを抑えてゲート通過。スタートロスは9秒で予定通り。毎回ドッグランよろしく突っ走ってしまう癖があるので頻繁に時計を見ながらペース調整。セーブすることを意識して抜きつ抜かれつの展開にも惑わされないように行ったつもりでもGarminが刻んだLAPタイムは3分45秒。慌ててペースを落としてしばらく集団に入って走ってました。ただ、この集団がラップタイムにして若干(2~3秒)早い。今日のレースはこの2~3秒が鍵なので集団を見送ります。
ヴェイパー4%&VESPAを飲んでることもあって抑えないとひたすら前へ進んでしまう。練習では毎回激重なのに大会だとコレですよ。そしてコレがいつまでも続かないことは重々承知してる。だから今は1秒でも2秒でも落として温存する作戦。5km通過を19分40秒で貯金完了。
予定通りペースを5秒落としてキロ4の巡航モードに移行。ハイテンションになりがちな危険区間が無事に終わり、ここからがレースの始まり。
首筋に汗を滲ませたランナーが多いなと他人事のように眺めていましたが、5km過ぎたあたりから首どころか額からも汗が滴り出してくる。それほど暑さは感じていなかったのでおそらくVespa効果。発汗した分だけエイドでスポドリを補給しながら進みます。
ランナー同士同じペースで進んでいるように見えても微妙な上げ下げで近づいたり離れたりするものですが、この時に横を走ってた人とは完全にシンクロしてました。後ろから数人の集団が抜いて行っても2人だけ残るし、エイドでも出たらすぐ横にいて息はぴったり(笑。お互い前後になるでもなく横並びで走っていました。この人とは当分一緒だろうと思い「50分狙いですか?」と尋ねると、キロ4で30kmまで行く予定だそうな。向こうもこちらを意識していたようで、互いに励まし合いながら10km通過。
10km通過タイム:39:35
目標通過タイムとの差:-5秒
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