真夏のジョギング&大会で使える超軽量ザック!
アルティメイトディレクション TO RACE VEST 3.0

トレイルレースでは距離やレース環境(気温、エイドステーションの数など)に応じてザックを使い分けています。ハセツネ(72km)だったらエイドが1か所で水1Lのみなので、ハイドレーション&ナイトランの装備を含めて15Lは欲しい。キタタン(42km)はエイドが3か所あるのでその間の水とジェル少々で十分という感じ。大事なのはレース中をいかに軽い状態で移動するかという点で、これが足にもタイムにも大きく影響してきます。
今回ご紹介するのは、私が持っているザックの中で最もミニマルなモデル。1リットルの水分と、ジェルを少々持つだけで十分なんていう場面では最強の武器になる一品をご紹介します。


外観

[正面]

[背面]

特徴

ティモシー・オルソン(ウエスタンステイツ・エンデュランスランを2度優勝し、コースレコードを保持。他にも多数のウルトラトレイルレースでの優勝経験を持つトレイルランナー)設計によるベスト。容量5Lでフロントに500mlのソフトボトル2本(付属)を搭載可能。ミニマルモデルながらポケットの数が多いので使い勝手は良好です。前面上部から背面にかけて使われている素材(MONO MESH生地)はとにかく軽く、薄い布をまとうかのような快適な背負い心地。アルティメイトディレクションは元々揺れにくいと感じてましたが、その点もよくできた軽量ザックです。

スペック

容量 5L
重量 165g
対応サイズ(肋骨下部) S:61~97cm、M:79~107cm、L:91~127cm
素材 Knit Mono Mesh、180g Power Mesh、SilNylon/66
付属品 500mlソフトボトル×2個
カラー Canyon、Graphite

詳細レビュー

前面ポケット


前面に6つのポケット。2は中に入れたものが濡れないようになっているのでタブレットを入れるという使い方も。3&4は500mlのソフトボトルを入れることができます。5&6のポケットは意外と深くてジェルやそのゴミ等色々入れておける。

背面ポケット


背面には2つのポケット。左右の入り口はそれぞれポケットが分かれていて、どちらも入り口が大きいので背負ったままでもアクセスしやすい。伸縮性があるのでレインウェアなど詰め込むと結構入ります。ただ、背中に当たる部分が薄いので固いものは避けた方が無難です。

Knit Mono Mesh


肌に当たる部分は柔軟で通気性の良いKnit Mono Meshが使われています。とにかく薄くてめちゃくちゃ軽い。5Lという容量だからこそ使える素材だとは思いますが、肌触りも抜群で背負った時のストレスは皆無です。


ご覧の通りスケスケ。海外だと裸で野山を走るというスタイルもあって、このTO RACE VEST 3.0は最高なんだとか。日本では見たことがありませんが。。

サイズ調整


両脇下2箇所、前面2箇所(位置変更可)のベルトでサイズ調整が可能です。両脇下はけっこう調整幅が広いので一般的な体型ならほぼカバーできるでしょう。なお、アルティメイトディレクションは肋骨下部(青いライン)でのサイズ表記となっています。

S:61~97cm、M:79~107cm、L:91~127cm

ソフトボトル


500mlのソフトボトルが2個付属します。従来モデルは420mlだったので80ml増量し、サロモンよりも口が広いので水を入れやすいという利点も。ハイドラパック製のこのソフトボトル、単体で買うと1個4,000円もするという・・・。

重量


155g(Sサイズ、両ボトル無し)は激軽。上から1枚シャツを羽織るような感覚で背負えるザックです。


ボトルは単体で35g。通常のボトルだとこの倍以上ですから、ソフトタイプにしたのも軽さに一役買ってます。ソフトボトルは飲み終えたら小さく畳んでおけるのも利点。ただ量が少なくなると若干飲みづらさを感じます。

総評

いい点

・とにかく軽い!
・薄い布をまとうかのような快適な背負い心地
・ポケットの数が8つあるので使い勝手は良好
・付属のソフトボトルは補給が激早!

惜しい点

・ソフトボトルが満タン時(500ml×2)はやや揺れる。(注1
・プリントが剥がれやすい?前面にある「UD」の文字が数回の使用で若干剥がれてきた。

(注1
ボトルの揺れについてはサイズが合っていないという可能性もあります。今回Sサイズを選択しましたが、脇下のベルトは一番縮めた状態なのでこれ以上狭めることはできず。167cm、59kg、やや細身体型での使用なのでご参考までに。

まとめ

この容量は腰ベルトという手もあるんですが、やはり背負った方が断然走る動作の妨げにはなりづらい。軽量でペラペラなので背負うことによるストレスは皆無です。このTO RACE VEST 3.0が活きてくるのが真夏の短~中距離レース。エイドステーションでハイドレーションバッグを取り出すことなく補給できるのはタイム的に相当アドバンテージ。また、次のエイドまでに必要な量の水分だけボトルに補給すれば、重さを最小限に抑えることが可能だったりと、とことんミニマルに走ることが可能です。Knit Mono Meshは快適な背負い心地という利点に加え、汗を吸って重くならない&すぐに乾くというのも素晴らしい。後は耐久性がどうか気になるところ。この辺はしばらく使ってみて検証します。
普段のジョギングでも使いまくっておりまして、容量、軽さは真夏ランにぴったり。一つ持っていると何かと重宝するオススメのザックです。

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