来年の目標は30時間切り!
UTMF2019へ向けて備忘録

準備に本番、そしてレースレポとなんだかんだ1ヶ月ちかく楽しませてもらったUTMF2018。最終回はこっからさらにタイムを縮めるための作戦を残して終わりにします。来年の目標は30時間切り!終わったばっかりでだいぶ気が早いけど、こういうのは記憶が鮮明なうちに残しておくベシ。


エイドの過ごし方


UTMFはエイドステーションが10箇所(ウォータステーション含む)あります。毎回15分止まるだけでもゴールする頃には2時間半止まってることになるわけで、まさに塵も積もればなんとやら。エイドで15分も!?と思われるかもしれませんが、むしろ短い方で20分とか30分なんてあっという間。
今回のエイド滞在時間と順位の推移。

エイド 滞在時間 順位(IN) 順位(OUT) 変動
A1 6分 251 277 +26
A2 22分 207 241 +34
A3 12分 242 230 -12
A4 38分 212 207 -5
A5 8分 205 181 -24
A6 8分 189 173 -16
A7 29分 178 170 -8
A8 28分 未計測 166
A9 64分 181 196 +15

トータルでエイドに3時間35分も費やしてまして、ここはまだまだ伸びしろがある。A9なんて64分てどんだけ・・・。にもかかわらず15しか順位落としてなかったのかと驚き。
今回走ってみてわかったこと。

エイドの滞在時間を短くするコツ
・エイドに入る前にやる事を決めておく
・座らない
・固形物は動きながら食べる
・ドロップバッグは整理しておく
・豆対策や擦れ防止はスタート前にキッチリ
足裏に違和感を覚えるたびにテーピングで豆対策してたのがけっこうロスで、A2なんてこれがなければ10分は短縮できたはず。固形物だって歩きながら食べることもできるわけで、とにかく停止している時間を少なく、エイドはなる早で出るようにすればまだまだタイムは縮められる。ただしどんなに急いでいても、固形物はよく噛んで飲み込むこと。せっかくエイドを早く出ても胃がやられては元も子もありません。

装備


防寒具や予備電池などは使いませんでしたが、これらは必携品なのでマスト。さらに軽量化となるとザックを小さくするとかぐらいなので、装備品については今後もこのスタイルでいく予定。今回ライトはヘッド&ハンドの2灯でしたが必要十分でした。ハセツネだと霧が出るので腰ライトが欲しいけどUTMFはそこまで霧が深くない。明るさよりも運ぶ荷物を減らした方がタイム短縮につながる気がします。

これはしなくてもよかったかなと思っているのがシューズ交換。A4で重量級のAKASHAに変えてから途端に走りが鈍ったのは、疲労のせいなのか、それともシューズによるものなのか。天子山地のドロドロの道でもとにかくシューズを濡らさないように通過したので、ドライならそのままでもよかったかもしれない。まあ、武尊での苦い思い出があるので半分おまじないだったりもしますが。

補給食


エイドごとにジップロックに小分けして食べ切るようにしていたのでエネルギー切れとは無縁でした。ただ、後半は同じ味に飽き飽きしながら義務のように流し込んでいたのでもう少しバリエーションをもたせよう。。救いだったのがエイドでクリームパンやうどんなど固形物を最後までしっかり食べられていたこと。

水はA1~A2だけ距離が長いので1.5L。その他の区間は500ml×2のボトルで十分でした。ボトルは補充が早いし、不要なら簡単に中身を捨てて軽量化もできる。今後も大会ではボトルを使います。直前の補給食講座でVESPA齋藤さんが水分と塩分がとにかく大事!と言っていたので、塩熱サプリを1時間に1個入れ続けました。結果トラブルがなかったということでこれも正解だったのかな。

ペース管理


一時は完全に折れた今回のレース。歯車が狂いだすと一気にテンションダダ下がりしてしまうメンタル対策として、次はレースプランを3つぐらい用意するつもりです。もしつぶれても、もう一つのプランを遂行することでうまく走れてる自分と比較することなくゴール目指せる!(たぶん比べるけど。。)

このコースは子供の国を出てA1までひたすら下りなので上げすぎに要注意。極端に下りのロードが早い人とかいるので着いていくと終われます。とはいえ、前半はランナーの走力にバラツキがあるのでムリに周囲に合わせて抑える必要はないとも感じます。ロードでも山でも大事なのは自分のリズムで走ること。前行く選手が少しでも早いなor遅いなと感じたらさっさと離れて基本は自分のペースを作る。

後半で足が終わってしまったのは下りで攻めすぎたのも一因。ロードの下りを攻めてしまうのが自分の悪い癖で、わかっちゃいるんだけど気持ちよくてついつい。。レース中に初めてマッサージを受けましたが、絶大な効果を知れたのはよかった。痛みが出る前に受けるなどしてうまく使っていこう。

眠気


これが最大にして最強の敵。どんなに足が残っていようと眠気がきたらペースガタ落ちでまったく活かせない。眠気さえ克服できれば全然違った結果になるのに、、ということをほぼすべての選手が思っていることでしょう。1週間前からカフェイン抜いた効果はたしかにありました。序盤はカフェイン入れるたびにパッキーンと眠気が消え去る。けれど終盤にもなるともう何したってダメ。レッドブル1本飲んでも10分後にはウトウトしてるんだから考えられません。

今思えば潔く寝ておくべきだったと反省しています。眠気に耐えながら仕事しても全然はかどらないのと一緒で、10分でも足を止めて寝ていればもう少し走れる区間が増えたかもしれません。睡眠時間って人それぞれですが、自分の場合は30時間ぐらいが限界と思っています。人間まったく食べないと死ぬのと同じで、寝ないと死にます。ということで抗うのはほどほどにしようと思った次第。

UTMF2019に向けて


はじめて100マイルを完走して、その達成感や充実感たるやこれまで走ったどんなレースにも勝ります。そして、時間がたつにつれて沸々と湧いてくるまた走りたいという思い。その時にはまた違った試練が待っているとは思いますが、またあの舞台に立ちたい。
そして、今度こそ30時間を切る!

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4 件のコメント

  • レポ楽しませていただきました。A2麓のメインボランティアは、富士宮市にあるATCストアさんが主体となって運営してました。ここの店長がセレクトしたトレイルグッツ主体で話を聞くだけでもためになります。もし、こちらに来ることがありましたら、是非寄って見てください。
    http://www.atc-store.com/

    • トシさん

      そうだったんですね。こちらのお店行ったことはありませんが知ってます!富士宮方面へ行く時は立ち寄ってみます。

      来年もUTMF走る気満々でいますが、もしダメだったらボランティアをする予定。その際にはご相談させてください^^

  • 私も昨年の上州に出場しており、UTMF2018など
    共通する部分も多く楽しく読ませて頂きました

    今回が2度目のUTMFでしたがkoohey もおっしゃってる通り
    ①エイドの滞在時間②補給 が100マイルレースのポイントですよね

    私もA8~9で熱中症?になり、リタイアが過りましたが・・・復活!
    プランBの「タイムよりも完走」を目指しゴールしました

    今回のレポートが後に続く皆さんの教科書になればいいですね。

    • ネネコさん

      武尊にUTMF2018、そしてA8~9で試練を迎えたあたりなど完全に一緒ですね。というかUTMFは多くの選手がここで試された気もします。ネネコさんも、私とはまた違った旅を楽しまれたことでしょう。復活からの完走おめでとうございます!

      終えてみると長いレースだけあって改善箇所がたくさん見つかり、まだまだUTMFは楽しませてくれそうです。実はこの反省記事はたまに追記していまして、もしネネコさんなりのウルトラトレイルTIPSなどありましたらお気軽にコメントください。

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