絶好のウルトラマラソン日和に恵まれた今年のチャレンジ富士五湖。富士山&桜の絶景をたっぷり堪能して大満足でしたが、記録は思い描いたものとは程遠かった。けっこういい感じでレース運びができていたはずなのに、何がどうなってこうなったのか。うまくいかなかったレースだからこそレポして肥やしにします。
レース前
今回走った100kmは朝4時半にスタート。前日21時に布団に入ったものの、まどろんでただけでほとんど寝た気がしない。ガラガラの中央道を抜け、河口湖ICを下りると富士急ハイランド(100km選手の駐車場)へ向かう道だけ渋滞していて異様な光景。予想外の足止めには焦りましたが、どうにか3時半には会場行きのバスに乗ることができた。
真っ暗な中、会場だけは煌々と明るく熱気に溢れててテンション上がる!
118kmの選手のスタートを見送ると100kmの整列。ウルトラマラソンなのでそんなに前に並ぶ必要もないんですが、なんとなくいつもの習慣で前方に行ったら2列め。マッチョなゲートがカッコいい。
みなさんどんなシューズ履いてるのか見ると、ターサーやアディゼロの薄底派と、ズームフライやヴェイパーフライ4%の厚底派が半々ぐらい。意外だったのがヴェイパーフライ4%を使う人がけっこういて、最前列付近というのもあると思いますがズームフライよりもヴェイパーフライ4%の方が多かった気がする。
レース(序盤)
トラックは4分半ペースでしたが、なんせ気温が3度なのでむしろこれぐらいのペースじゃないと体が暖まらない。
競技場から外へ出ると目が慣れてなくて真っ暗。整列時にヘッドライトを装備してる人がちらほらいたのはそういうことかと納得。しばらく行くと始まる長い長い下り坂はkm/4分までペースが上がってて。さすがにウルトラのペースじゃないだろうとは思いつつ周囲がそれぐらいなので合わせて駆け下りる。フォアフットで久しぶりに味わうヴェイパーの反発を楽しんでました。
信号では前に追いつき、後ろに追いつかれ。ここはキロ4だろうが4’15だろうが信号毎にリセットされるのであまり変わらないような。
夜が明けるころには118kmの選手に追いついた。
気温2度だけどペースが4分台後半ならそれほど寒さは感じません。ここでも何度か信号に引っかかるんですが、なるべく前に入らせてもらって青に変わったら118kmの選手を一気にかわしてました。
朝霧が幻想的な山中湖の湖畔。フルマラソンと違って心肺に余裕があるので景色も楽しめる。
今日はとにかく長旅なので着地位置をフォアフットではなくミッドフットを意識しながら。それでも疲労しそうなら踵から着地してもいいやぐらいに思ってましたが、ヴェイパーフライはつま先がせり上がっているのでやってみると違和感がある。どういう走り方が一番エコな走りなんだろうと本番レースであれこれ試すw 涼しくて、足も絶好調で、心肺にまったく負荷のかかっていないこの状態ならいつまでだって走り続けられそうな気がしてました。一つだけ問題があるとするなら、ちょっぴりお腹の調子が優れないこと。まあ日が出て気温が上がればゴロゴロも消え去るだろうぐらいに考えてました。
このチャレンジ富士五湖はUTMFに落選してやけっぱちでエントリーしたレース。でもこの絶景見ながら走ってると、それだけで出てよかったと思えてしまう。
前方の信号が青でダッシュすれば間に合うかも・・・。周囲を抜き去って全力でトライしてみるも結局間に合わず、後ろから追いついて来た選手が慰めてくれる(笑。信号の横に秒数表示して欲しいなんて笑い合えるこの一体感が、フルマラソンにはないロングレースの魅力。
ここまで1時間おきに塩熱サプリ1錠、2時間おきにジェル1本(170kcal)、エイドでは固形物(ドーナツやバナナ)を摂っていました。トレランレースと同じようにバナナは皮だけむいて手に持って走りながら食べてとにかく足を止める時間を短く。約5kmごとにエイドがあるので毎回は寄らず、コースから少し入ったところにあるエイドは極力パスしてなるべくロスを減らしてました。(結果はともかくこの時はピンピンしてたので)
50km通過でタイムは4時間13分。予定よりも8分遅れですが、信号待ちにトイレ休憩でこのタイムなら上出来。しっかり補給もできているしこれなら狙えるか。
56kmの足和田出張所でプチハプニング。ドロップバッグを受け取ろうとスタッフにゼッケン番号を伝えたんですが、いくら探しても自分の番号だけ見つからない。別の場所に混ざってしまったかもしれないなんて言われて呆然。これだけ大量のバッグの中から見つけ出すのは至難の業だし、かと言ってここで受け取る予定だった残り50km分のジェル無しは厳しい。それよりなにより、今最も必要なのはストッパ。腹の調子は悪化傾向で、こんなこともあろうかとファーストエイドキットにストッパ入れておいたオレナイス!なんてことを思いながらたどり着いたらドロップバッグが迷子て・・・。
しばし行方を見守っていたら一人の少年が発見してくれた!もし見つからなかったら救護室へ駆け込むつもりでしたが、無事見つかってくれてホントよかった。。ジェルを詰め替えて、ストッパを飲んで後半戦へ出発!
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