山でクマ目撃情報なんてあちこちでよく目にしていましたが、まさか自分が遭遇することになるとは。連休中に行った山でのチクリ&ヒヤリ体験をシェアつつ、夏山に持っていった方がいいアイテムをご紹介します。
今回の山行(武尊山~谷川岳)
連休に群馬県武尊山を経由して谷川岳馬蹄形1周して武尊山に戻る80km、一泊二日の計画を立てました。
天気にもめぐまれて爽快な尾根道を武尊山目指す。
アブ対策
景色は気持ちよかったんですが、水が豊富なこのエリアの夏はアブの宝庫。どこに行っても常にアブにつきまとわれて鬱陶しいのなんの。蜂は攻撃や防衛を目的に刺してくるので何もしなければ去っていきますが、アブは吸血(食事)が目的なので去ってはくれずゲイターの上から容赦なく刺してきます。そしてこれがとにかく痛い・・・。
トレランは肌の露出が多いので虫除けスプレーがマストなのは言わずもがな。汗ですぐに落ちてしまうのでこまめに吹いて対策を。
虫除け効果は物によってまちまちなので、アブ避けにはハッカ油を持っていく手も。また、アブは黒や紺色に寄っていく修正があるので明るい色のウェアにするのもアリ。
ただ、どんなに対策したとしても被害ゼロは難しく、夏山では虫に刺される前提でポイズンリムーバーもマスト。気をつけないといけないのが、ポイズンリムーバーで毒抜きをして効果があるのは刺されてから毒が回る前の2分以内。アブに刺されてからザックをまさぐっても2分などすぐに経ってしまうので、ポイズンリムーバーはジェルなどの補給食と同じようにいつでも取り出せるところに入れておきましょう。
水分補給
今回のルートは山小屋も少なく水分補給は水場頼み。そして地図に水場と書かれていても夏は水が出ているとは限らないので要注意。大きめのハイドレーションにするなどして水を多めに持っていくのが安全策ですが、自分はこんなパックを常備しています。毎回ボトルに移し替えるのは手間ですが、水場で補充しやすいのと残量が見えるので残りどれぐらい行動できるかが把握できて安心。ハイドレーションは突然空になるので心臓に悪い・・・。
豪雪地帯で知られる水上エリアは夏でも水が豊富でとにかく美味い。透明度も高くて鮎を釣ってる人をちらほら見かけました。
ただ、どんなに見た目がキレイでも生水には菌や不純物含まれている可能性があるし、真夏は飲む量も多くなるので不安な人はろ過装置を使うのが安全。
ペットボトルに装着してもいいし、先ほどのウォーターキャリーにも装着できます。バクテリアや菌の除去率99.9999%で38万リットル浄水可能なので一度買えば一生モノ。
計画では1日目に土合まで進むつもりが思ったよりも全然進まず。急登を終えてなんとか朝日岳にたどりつき、ようやく馬蹄形だと気を取り直すつもりが尾根は突風が吹き荒れててテンションダダ下がり。日が暮れて寒くなってきたこともあり馬蹄形1周は諦めて岩陰にテント張って潜り込んじゃいました。足を故障してからどうも粘り強さに欠ける。。
地図アプリ
翌朝はこの絶景で、彼方には帰路の武尊山。
この稜線付近は森林限界でどれが道だかわかりづらい。こんな時はスマホのGPSで位置を確認しながら進むんですが、これも100%信用できるわけではないということを知っていた方がいいです。例えば、こんな登山道上でアプリを起動してみると、
アプリによって立ち位置 表示が異なることも。
※コメントをいただき訂正しました。
ヤマレコで山行計画を作成してGPXを出力。それを各アプリに取り込んでトラックを表示しているんですが、アプリによって道の表示が異なることもあります。「ヤマレコ」が正しいように見えますが、他2つも地理院の歩道上なので位置はあってます。朝日岳付近で「山と高原の地図」を信じ切って取り込んだトラック上を進み続けたらコースからどんどんはずれて草むらに入りこんだのはワタシ。。そもそもGPSは数十mの誤差があるものなので、アプリはあくまでも補助にして自分の目で見て判断を。(自戒の念を込めて)
普段はコースタイムが見れる「山と高原の地図」を使いつつ、急登では高低図や等高線が見やすい「ジオグラフィカ」、登山道がわかりづらい場所では「ヤマレコ」(人が通った軌跡を表示してくれる)という感じで併用しています。
クマと遭遇
再びアブと格闘しながら来た道を戻る。辺りが薄暗くなりはじめ、ぎりぎり日没までには帰れそうだと思っていた矢先に前方に現れたモコモコした3つの生物。タヌキかな?と気にせず近づいて行ったらなんと子グマで、こちらに気づいたら慌てて逃げていきました。※こんなチャーミングではないけど、実際に遭遇した場所の画像です。
ヤバイ、、絶対近くに親がいる。かといって一本道で迂回ルートもないので恐る恐る進むことに。子グマがいた辺りを通過しようとしたら茂みの中から、
「バウ!」
「!!!」ドスのきいた犬のような一声に心臓止まりかけた。
そこからはヘッドライトを点灯して、万が一襲ってきた時に備えてポール先端のゴムをはずしてました。極めつけはホイッスルを吹いての存在アピール。もちろん熊鈴はつけてましたが、子グマは全く気づいてなかったしホイッスルの音量とは比べ物にならない。ホイッスルはあくまでも助けを求める時に使うものなので使う時は遭難者と間違われないように注意。
分水嶺トレイルで必携品だったホイッスルがこんなところで役に立つとは。大会ではザックについてるオマケホイッスルが認められてなくて疑問に思ってましたが、いざ使ってみると音量のデカさが比べ物にならないことに驚きます。滑落して助けを求めるときにも役立つアイテムなのでこれもマストアイテム。買う際は濡れても使えるプラスチック製がオススメ。分水嶺では上記以外にもこの2つを推奨してます。
ちなみに今回クマと遭遇したのは武尊山スカイビュートレイルのA5を出てしばらく行ったあたり。
この周辺はクマ目撃情報多数なのでスカイビュートレイルを走る皆さんはどうか気をつけて。熊鈴つけてようがクマには遭遇するもんだぐらいに思っていた方がいいです。アブと違って刺激さえしなければいきなり襲ってくることは(たぶん)ないので、もし出会っても慌てずに冷静な行動を。
こんにちは。『アプリによって立ち位置が異なることも。』と書かれていますが、地図上にある現在地の位置はどれも同じです。違うのは道の表示です。ジオグラフィカに関しては、インポートして表示してるトラックがずれているだけで地理院の徒歩道は合ってますので、その点ご確認ください。
松本さん
コメントありがとうございます。
ご指摘のとおりでこちら訂正しました。ヤマレコ(PC版)で作成した山行計画をGPXを出力して各アプリに取り込んでいるので、トラックがズレるという考えが完全に抜け落ちてました。アプリに頼りすぎてしまうことを深く反省・・・。