分水嶺トレイル2019 縦走レポ<3日目>

前回の続き


CP4富士見平小屋 ~ 信州峠

0時起床。昨晩よりも標高が1,000m下がったおかげで寒さに震えることもなく眠ることができた。びしょ濡れのテントを畳んで水を絞り、雨のなか補給食を食べながらパッキング。朝から晩まで雨に降られ続けるというのが3日も続くと耐性がついてくるようで、雨に濡れるだとかドロだらけということがどうでもよくなってくる。

ここから瑞牆山を越えて、夜明けごろカーブミラーに到着。明るいなか地図読み区間を通過して午前中にはFINISHの予定。

出発を告げにスタッフのいるテントへ行ったら、なんと昨日お会いした寝ないで進み続ける方がちょうど到着したところ。さすがにどこかで寝ていたとは思うけど、ペースを考えると自分とは比べ物にならないほど睡眠時間が少ないはず。あの方は無事にゴールできたかな。ちなみにAコースの選手はこの富士見平小屋を3時半には出発しなければならず、毎年寝たまま起きてこない選手が何人かいるんだとか。なんともツラい終わり方。。

瑞牆山は標高2,230mでここからから500mほど上がります。しっかり寝てリセットできたので元気に進んでましたが、これまた険しい岩上りに悪戦苦闘。雨で岩肌がとにかく滑る。

1時間で進んだ距離1.6km。トレランレースじゃないなと改めて思う。

こんな丸太を渡る場面が何度かあるんですが、下を流れる川が深くなければ歩いて渡ってました。足滑らせて体濡らす方が怖い。。

いっこうに距離が増えなかったのは道に迷ったのも理由です。この区間はとにかくわかりづらくて、踏み跡についていったら間違った道だったなんてことがしょっちゅう。スマホにGPXを入れてたので道迷いということはないんですが、間違えだと気づくまでにはけっこう時間がかかる。とはいえ、間違えようのない分岐で道なき道に入ってしまうこともあって、3日目で判断能力が低下してたのも事実。登山道ですらこうなんだから、地図読み区間を夜間に通らなくてホントよかったわ。

結構寝てるはずなんだけど眠くなるのはきっと雨のせい。ロードをウツラウツラしながら進んでいたら空が明るくなってきた。

半分寝ながら進んでいたせいで肝心要のカーブミラーを見過ごしてしまったらしく、後で軌跡を見返したらスルーしてました。
正解はこのミラー脇を抜けて尾根に上がらないといけないんですが、あっさりスルーして2km近く先へ進んでしまう。

GPSで確認すると進むべき尾根と並走してたので、横着して道なき道を直登。ところどころ踏み跡があったので同じようなことをする人がいたんでしょう。方向だけ間違えないように進んでいたら正規ルート到着と。

時刻は5時。決してスムーズではないけど、予定どおり明るくなる頃に地図読み区間に到着。ここから尾根をはずさないように進めば信州峠でいよいよゴールが近づいてきた。腰を下ろせる鉄塔があったので休憩していたら、ワラーチのNさんが一人の選手を連れて登場。富士見平小屋を自分の一時間以上後に出発したのに追いつかれてしまった・・・やっぱ強い。規定では「ソロの選手同士はシンクロしないで行動する」とあるので3人ぴったりくっついて進み続けるということはないんですが、進む方向は一緒だもんで時におしゃべりだってするし、なんとなくついて行ったら3人そろって道間違えもするw 

ここからの笹こぎ区間がまたわかりづらい。先に通った選手が間違えていることも多々あるのでそもそも踏み跡が当てにならないし、たどってみたら実は獣道だったなんてことも。一人だと道間違えに気づいたら来た道を戻っていましたが、ワラーチのNさんは等高線を見ながら道なき道を突き進んで補正。これがお見事で、ほとんど裸足で笹漕ぎしまくるNさんについて行けない自分の滑稽なこと。地図読み、もっと勉強しよ。

下りではドロのジェットコースター状態。今回は悪路に強いAKASHAを履いてましたが、それでもほとんどグリップしなくて何度尻もちをついたことか。そんなことを言ったら怒られてしまいそうなほど豪快に滑りまくっていたのがNさん。時に体を一回転半捻りして笹にダイブしてたりとワラーチでこの路面は気の毒すぎる。ちなみにNさんはだいぶ前にZポールを片方折ってしまっているので支えも半分の状態。絶対真似できません・・・。

まもなく信州峠というところで転倒して負傷した選手と出会い、足から流血していたので信州峠までご一緒することに。この辺りからところどころでカメラマンがいたりしてトレランレースっぽい。なんせ3日間カメラマンはもちろん、応援する人も皆無の長い長い一人旅でしたから。

信州峠 ~ FINISH平沢駐車場

ケガをした方はここで山を下りて行きました。3日間進んでゴールはもう目の前でも、ちょっとしたことがきっかけで終わってしまう。誰にでも起こり得ることで「お疲れさまでした」と声をかけることしかできなかった。

そしてここでNさんと一緒にいたMさんが「ああ水が飲みたい」とビックリ発言。ええ!?瑞牆山でじゃんじゃん川の水が流れてたのにここで水切れ起こす!?(後で聞いて知ったんですが、Mさん地図読み区間で道に迷い4時間さまよい続けたそう。。)
ここからゴールまでまだ20km近くあるので水無しでは正直厳しい。かといってソロ同士で水を分け合うのはルール違反。3人ともそのことを知っていたので水をあげたり求めたりはしません。もし危険な状態だったらルールなんて言ってられないけど、幸いにもMさんはまだ元気。進むか下りて水を調達するかを判断するのはMさんなので、3人それぞれのペースでゴール目指して信州峠を出発。

鉄の隠し扉も今日は開け放たれてて迷いようがない。

水切れを起こしたMさんが気になって時々遠くから様子をみてましたが、時々木に近づいては葉っぱに溜まった水滴を吸いながら進んでました・・・たくましすぎるw
飯盛山に着いたら電話連絡をするルール。数人選手がいたので一人が皆のゼッケン番号をまとめて伝えようと電話したら、電話先の武田さんが「ゼッケンとかいいからゴールで待ってるからねー」なんてライトなノリだったとか。深夜にここを通過する選手がゴールで誰もいないというのを避けるための電話連絡なんでしょう。

もうゴールは目と鼻の先。BコースのYさんがウィニングランだと嬉しそうに駆け下りていくのを先頭に、それぞれがゴールを目指して下りていきます。霧のなかを下りながらふと嫌な予感がして念の為位置を確認したらまさかの道間違え。このまま下るとゴールとは別の下山道に出てしまうことがわかり、慌てて先を進むYさんを呼び戻そうとしたけど時既に遅し。嬉しそうな背中は霧の中に消え去って行った・・・。他の人もこの道を下りて来てて、最後までなんてわかりづらいんだ。

来た道を戻って正真正銘のラストラン。
ようやく終わる安堵感と、旅が終わってしまう切なさが入り混じったこの感じ。そう思える大会は正真正銘ドハマリした証拠で、ゴールする前から来年も絶対出ようと決めてました。

そして現れた、とってもシンプルなゴール。充実感と達成感を味わうのに音楽も企業ロゴも不要です。

事前に郵送しておいた荷物を受け取りに行くと、かつて無いほどに渡せていないと言ってました。A、B、Cの完走率は相当低そう。

ゴール後、濃密な3日間を過ごした者同士であーだこーだと語らう至福の時間。TJARを完走したランナー同士で定期的に集まってるなんて聞きますが、この分水嶺にもそれに通じる何かを感じます。

楽しすぎた3日間、ご一緒したみなさんお疲れさまでした。
ありがとう分水嶺、また来年。

最後に大会全般振り返って終わります。まだまだ改善の余地だらけ。

分水嶺トレイル2019 縦走レポ<振り返り>

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