トレランザックで迷ったらコレ買っとけば間違いナシ!
GREGORY RUFOUS 8(ルーファス8)レビュー

トレランを初めてから年々増えてゆく各種ギア。中でもザックは走りに大きく影響を与える妥協のできない重要アイテム。走る距離や荷物の量に応じて使い分けるようになってくるともはやエンドレス。そんな数あるザックの中で今年最も気に入っているのがグレゴリーのルーファス8。石川弘樹選手のシグニチャーモデルというだけあって細部にわたってとてもよくできたザックです。これまで最強だと思っていたサロモンSKIN PROが霞んでしまう、そんな魅力的なザックをレビューします。


外観

スペック

容量 8L
重量 460g
サイズ ワンサイズ
素材 本体/30Dナイロン 裏地/135D高密度ポリエステル ハーネス/ポリエステルメッシュ
カラー ネイビー/GY/SOG、ブラック/オレンジ

特徴

・オープンポケットを装備(ハーネス)
・iPhone6対応、ジッパーポケット(ハーネス)
・サプリメント専用耐水ベルクロポケット(ハーネス)
・ヘッドランプなどが収納可能なストレッチボトムポケット(ハーネス)
・サイドコンプレッションベルト(パック)
・パックのコンプレッションを兼ねたフロントのバンジーコード(パック)
・リフレクタープリント(パック)
・リザーバー専用スリーブ(パック)

機能


なんといってもこのポケットの多さ。フロントにこれだけたくさんポケットがついているとジェルやそのゴミ、カメラにスマホなどを持ち運ぶ便利さとアクセスのしやすさはピカ一。

1のポケットは防水素材で覆われているので補給用タブレットをそのまま入れることができる。実際に真夏の山で試してみると、ナルホド大量の汗をかいているのに中はドライな状態でした。

2のポケットはスマホ(7インチ)がすっぽり収まるサイズ。ただし中はメッシュなのでビニールに入れるなどして水濡れ対策を。

背面下部にボトルがすっぽり収まるポケットが2つ。私はドリンク用ボトル(600ml)を使っているので飛び出したことはありませんが、レビューを見てるとペットボトルとは相性がよくないようです。ここには雨具なんかも入れられます。

ハイドレーションチューブはマグネット固定式で、これが使ってみるとすこぶる快適。ザックからチューブの取り出しは上、下お好きな方から可能です。

フロントのベルト2本が上下に可動するのは当然として、余ったベルトが垂れ下がらないように返しがついてます。最近この形状をちらほら見ますが、まだまだ多くのザックでぷらーんと垂れ下がる。こういう細かな点もしっかり作られているのがルーファス8。

荷室にもポケットが一つあり、鍵を固定するためのコード付き。中が真っ赤というのがお気に入り。

ハイドレーションバッグは1.5Lがジャストサイズ。ザックの下部が狭まっているので2Lは厳しいかな。ちなみにハイドレーションバッグを入れると荷室をかなり圧迫するので、荷物が多い時はボトルを併用したがいいかもしれません。

サイズ調整は左右各2本のコードを引いて調整します。

背面のちょうど腰部分に棒状の素材(黄色線)が入っていて、調整ベルトを締めた時にしっかりフィットする仕組み。

実測で455g。

総評

これまでサロモンのSKIN PROを使っていましたが、あちらはベストを着るようなスタイルなのに対してルーファス8はもう少しザック寄りで背負う感じ。フィット感だけ見るとサロモンに軍配が上がるんですが、ルーファス8は各コードを使ってサイズ調整することでとにかく揺れにくいというのが特徴かなと。ハセツネだとスタート直後はけっこうな重量になり、それらをメッシュポケットに入れて走るとそれなりに揺れます。それがルーファス8の場合、重心が高いので揺れにくいうえに腰回りに負担がないので走りやすいと感じます。
フロントはポケット数が多く使い勝手がいいのはもちろんのこと、背面のボトルポケットにはコードがついているので戻す時にポケットの入り口を探り続けるなんてことも皆無。ただ、体が固い人はこれがキツイかもしれませんが。

少し気になったのがサイズ感で、私の168cm、59kgの普通体型でちょうどいい感じ。日本人仕様なのか展開はワンサイズなので身長が180cm近くてガッシリした体型の人だとサイズ的にかなり厳しい気がします。参考までに石川弘樹選手は172cm、67kg。逆にサロモンはやや作りが大きいので、そっちでサイズが合わなかったという人はよりルーファス8がしっくりくると思います。
それとこれだけの装備なのでザック自体の重量もそれなり。背中部分をメッシュ構造にするなど軽量化はされていますが、450g越えなのでそこまで身軽ではありません。ただ、そこは耐久性にも関係してくるのでこれぐらいがちょうどいいのかなと思っています。軽さを追求してペラペラの紙のようなザックもありますが、当然ながら長くは使えないわけで。。

ルーファス8の容量は8Lですが実際にはもっと入りそうな気がしていて、ハイドレーションを使わなければ積載量は増やせます。私はコレを50km超のレースに使う予定で、今度の武尊山スカイビュートレイル(110km)やハセツネ(70km)で投入します。バランスがとれた、そして何よりカッコイイ(主観!)ザック探し求めているなら、ルーファス8は間違いありません。ワンサイズなのでガッシリ体型の人はご注意ください。

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