真夏のハセツネナイトラン試走会
西原峠~五日市会館

ひさしぶりに走ってきました、ハセツネ後半コース。金夜に仕事を終えて21時から山に入るという欲張りプランでナイトランを満喫。予想外のことが起こるのはお約束で、ヘッドライトの電池切れに始まり、猛烈な睡魔に襲われたりと今回も色々勉強になった・・・。そんなナイトランの模様をレポ。


午後7時20分 武蔵五日市駅

今回の試走会はKさん(トレランの師匠)の主催で、2人1組で西原峠~五日市会館まで走ります。集まったのは総勢8名。私は直前までペアがいない宙ぶらりん状態でしたが、再告知で2名参加したいとご連絡いただきご一緒することに。両名ともイニシャルがKなのでクワさん、クドーちゃんと呼ばせていただきますw
お二人ともサブ3.5を目指すランナーで今年ハセツネ初参加。自分の時もそうでしたが、初めての試走は得るものが多い。今日はハセツネ後半のポイントを伝えなければと気合いをいれて臨みます。

19時52分発の最終バスで数馬へ。しばらくするとバスは我々だけの貸切状態となり、互いに自己紹介をしたりと和やかなムード。秋のハセツネを目指す者同士が打ち解け合うのに時間は要しません。バスを降り身支度を整えて真暗闇の山へ。

ライトが1列に並んで上っていく様は否応無しに気分が上がる。
やっぱ夜の山はいいな。

午後9時40分 西原峠


1時間ほどでハセツネコースに合流。かなり霧が出ていてヘッドライトにイエローフィルターを付けてこなかったことを後悔。ここからパーティは3組に別れ、私はクワさん、クドーちゃんの3人で三頭山に向け出発。

今日のコースで難所となるのが三頭山、御前山、大岳山の3つ 。この奥多摩三山のツラさは人それぞれ違うようで、個人的には御前山が一番消耗しますが大岳山がキツイという人も。第一関門の浅間峠までどれだけ突っ込んだかで三頭山のキツさは変わってくる気もします。

このコースは今回が初めてというお2人でしたが、夜にもかかわらずかなりいいペース。まだ先に2つボスが控えているので抑えなければと思いつつ、先行するKさんペアに追いつき三頭山をあっさりクリア。

ここから月夜見までは階段アリ、岩場ありの地味に長い箇所。去年ここで水が切れて半べそかきながら走っていたことを思い出しながら。ココを走るのは昨年のハセツネ以来ですが、分岐で何度かミスコースしそうになり。そのたびにKさんに声をかけてもらうという、、初めての2人を先導しつつ大変面目ない。

午前0時 月夜見第2駐車場


レース中は明るく賑わっているオアシスも、今日は闇夜のなか。雨がぱらつき出し慌てて先を急ぐことに。この日は終始雨が降っては止んでを繰り返していましたが、山に入ってしまえば山の木々が傘代わりになって濡れることはほとんどありません。実際は濡れていたけど、大量の汗で気にならなかっただけというオチかもしれませんが。

濃霧もあって先行していたKさんペアのライトが見えなくなり。よりによって一番自信のない月夜見~大岳山間でKさんが消え去るとは・・・。スマホに入れた山と高原の地図アプリで現在地を確認しながら分岐を見過ごさないよう慎重に。
※実はこの時Kさんペアは道を間違え、こちらが先行していることはつゆ知らず。

何度か休足しながら御前山到着。さすがに2人もこの上りはこたえた様子。
クワさんは普段山をされているので装備は万全。その分大荷物なんですが、なんとザックにコーラ1L入れているというから驚き。そして頂上に着くたび、「プシュッ!」と小気味いい音をたててうまそうにコーラを飲む姿。自分の倍はある荷物を背負ってここまで上ってきたクワさんに「一口もらえませんか?」なんて口がさけても言えない言えない。。(次からコーラ持ってこよ。)

そしてラスボスの大岳山。頂上に近づくにつれて岩登りのような急斜面となりクワさんが遅れはじめる。驚いたのがクドーちゃんで、汗はかきつつもツラそうな様子がまったく見えず。聞けば12時間を目標にしているそうで、昨年12時間半かけてゴールにたどり着いた自分からしたら大差なし。そりゃ早いわ。

午前3時30分 大岳山

奥多摩三山を制してあとはゴールまで下り基調。が、少し前からペツルNAOが点滅しだしてバッテリー切れのサイン。クドーちゃんと同じモデルなのに、彼はまだ1つメモリが減っただけという。リアクティブモードだと先頭は電池の消耗が激しい??気付かずにコンスタントモードで使い続けていた可能性も否定できないけれど今となっては後の祭り。一気に光量が減る中ハンドライトメインで大ダワへ。時刻は4時、夜明けまでにはまだしばらくある。

そして襲ってきた強烈な眠気。金夜の疲労&ともしびのようなヘッドライトの暗さも相まって眠いのなんの。木の根に足をぶつけては痛みで目が覚め、5秒後には半寝という状態。これ、場所によっては相当危険で、一人だったらその辺で仮眠すべきでした。幸い後ろの2人が話しかけてくれたおかげで、比較的意識はありましたが。来月の武尊は危ないな・・・(レッドブル持って行こ。)
クワさんから「走りましょう!」とあおられるw

ようやくたどり着いた水場。昨年のレースで水切れしたことを教訓に今日はチビチビ飲んでましたが、この暑さでギリギリセーフ。
ここでクワさん、必要なくなったコーラを一気に処分!!「一口もらえませんか?」言えなかった。。その重いコーラを背負って奥多摩三山を上ってきたクワさんは立派です。
※写真は昨年レースの時

ヘロヘロながら御岳山を通過し、自販機でしばし休足。8月とはいえ朝の山は冷えこみ、足を止めると震えてくるので足早に出発。

午前5時30分 日の出山

山の名にふさわしい景色を眺めながら。

さあここからは下りのみのボーナスステージ。Kさん先行、クドーちゃんが負けじと後を追い、 KさんのペアIさん(女性)はスルスルと流れるような華麗なフォームで下ってゆく。少し遅れて最後の力を出し切るクワさん。そんな後ろ姿を見送りながら、あー楽しい夜だったなぁなんて感傷に浸っていたらさっきよりも強烈な眠気到来!ここから半分くらい記憶が飛んでおり、一人トボトボ進む金比羅尾根。

ハセツネのハイライトはもっと飛ばさないとネ・・・

午前7時 五日市会館

市街地に出る前で合流して皆でゴール。

走った後に何を飲むかで個性がでるところ。クワさんの”のむヨーグルト”にはビンビンこだわりを感じます(笑

終えてみれば自分にとって反省だらけの内容でしたが、お師匠(Kさん)のフォローのおかげで助かりました。一緒に走ったお二人から「参考になった!」と言ってもらえたのがせめてもの救い。というか、試走の3日前に募集して参加する二人のバイタリティの高さには驚くばかり。
クワさん、クドーちゃんありがとうございました!次回は前半試走でご一緒しましょう!

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