【その2】第25回ハセツネレースレポ
回復からの第二幕スタート!

前回の続き

序盤の小休止を少しでも取り戻すため、浅間峠はノンストップで通過。いつもよりも30分遅いので辺りはすでに薄暗くなっていましたが、ペースを崩したくなかったのでもうしばらくヘッドライト無しで行くことに。


タラウマラ族の最速女性ランナー

しばらく進んでいると前方に奇妙な衣装のランナーが。タラウマラ族の最速女性ランナー??

ロングスカートの民族衣装はどう見ても山を走るには適さないような気もしましたが、この女性(マリア・ロレーナ・ラミレスさん)について調べてみたら、毎回サンダル&スカートという格好で走っているんだとか。驚いたのが足元で、どこにでもあるごく普通のサンダルを履いていらっしゃる。これがどう見てもグリップするとは思えず、それで我々のハイグリップなトレランシューズと同じペースで走ってるんだから恐れ入った。フォームは上下動が少ないムダのない走りをしていました。ちなみに彼女を下りでパスしたんですが、すぐに上りで抜き返されというのを何度か繰り返し。アグレッシブに上りで攻める女性です。

なお、暗くなると独特なオーラを醸し出しておりまして。(というか怖い・・・) ハンドライトを持ってましたが、もはやランタンの方が似合いそうな。1人で山走ってる時に出会ったら仰天して逃げ出すか、腰を抜かす気がする。。※失礼なこと言ってゴメンナサイ!!

三頭山での拾い物

数馬峠を過ぎたあたりから予想とおり霧に包まれ始めます。ヘッドライトを消してイエローフィルターを付けたハンドライトと腰ライトに切換え。例年通り大岳山までこんな調子が続くんだろうくらいに思っていましたが、今年の霧はパワフルすぎると思い知るのはもう少し先の話。

三頭山を7分ほど上ったところでふと足元にハンドライトを発見。しかも自分が使っているのと同じThruNite TN12だったのでビックリ。トレランのハンドライトと言えば「ジェントス閃」が定番なのにTN12とは珍しい。ここから先でさらにハンドライトを必要とするのにお気の毒に。
しかもこのライト安くはないのに・・・ん??

拡散光が闇夜のトレイルを明るく照らし出す! ThruNite TN12(スルーナイト)レビュー

ひょっとしてこのブログを読んで買った人が落とした??
そう思った途端他人事とは思えなくなり、勝手な使命感が湧いてきてハンドライトをゴールまで持っていくことに。手持ちのハンドライトがバッテリー切れしたら電池(18650リチウム電池はやや特殊)だけ拝借しようという下心が無きにしもあらずでしたがw(← 結局使うことはなかった)

ゴール後にライトは事務局に届けました。もしライトを落とされた方がこのブログを読んでいましたら連絡してみてください。
※落とした人ならわかる付属品についてお伝えいただければと。

三頭山山頂で水の残量は250ml。ここから第2CP(月夜見第二駐車場)までの6.4kmは数値よりも長く感じる区間ですが、この気温ならギリギリもつか。カラッカラのミイラ状態でエイドにたどりつくと、もらったその場でがぶ飲みしたい衝動に駆られるので(去年経験済み)、ここは多少水を残すぐらいの気持ちで行きたいところ。
避難小屋はもちろん素通り。

浅間峠を過ぎてからはここまでけっこうな数のランナーをひろい続ける展開で、ポールを使って上るランナーを横から次々とパスしてきました。水の残量を気にしながらだったのでそこまで飛ばしてませんが、いつもより30分後方から再始動するとこの展開。これが活力になって順位を上げるにつれてレースが楽しくなってくるランナーアルアル。
オシ、こっからハセツネ第二幕を思い切り楽しもう!

第2CP 月夜見第二駐車場

濃霧のなかに浮かび上がるエイドステーションは幻想的。

第二関門(月夜見第二駐車場):7時間20分

昨年は6時間55分だったのでやはり遅れを取り戻すのは容易ではありません。ただ、浅間峠からここまでの区間タイムは3時間24分といつものペースを取り戻せているので、この先どこまで挽回できるか。手っ取り早く荷物の入れ替えと水1L+ポカリ500mlを補給。5分ほどの滞在で足早に出発!

【その3】第25回ハセツネレースレポ 爆走金毘羅尾根!

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4 件のコメント

  • ビックリです!
    もしやと思いましたが、拾って届けて下さったのですね!もちろん、このブログでTN12のことを知り導入させて頂きました。何という御縁、ありがとうございます。
    試走でも使い、このライトに勝るものなし!と息巻いておりましたが、ザックの胸に挿して三頭山を登っていて落っことしてしまいました。特徴は、ストラップを純正品から手首の調整部分をロックできるタイプに変えてあることですね。
    もちろん、レース終了後に直ぐに本部に遺失物の届出を行いました。
    あのハンドがあれば、あと30分はタイムを縮められたのにと残念で仕方ありませんが、見つかって良かったです!取り急ぎ御連絡申し上げます。

  • 自分の第2関門通過タイムは7時間20分26秒でしたので、完全にニアミスしてますね。ハンドを失くしてからというもの、ヘッドライトのペツルNAOを手に持ち、泣きながら走りました。
    悪いことは重なるもので、レース前日にスントが突然壊れてしまったので、コーヘイさんのブログを見て、fenix5をポチる準備をしてたところです。何だか偶然も重なり過ぎて怖いです(笑)

    • H.Tashiroさん

      おお、やはりそうでしたか!ズバリ予想が当たりビックリです(笑 ちゃんと持ち主の元に戻ってこちらも嬉しく思います^^
      おっしゃるとおり特徴はストラップです。なるほどなーと思って見てました。

      今回ハンドライトを落とされたのは残念でしたね。三頭山から先でTN12は本領発揮できたのですが、それはまた来年の楽しみにとっておきましょう。
      TN12の記事に写真あげていますが、TN12は若干重量があるのでアートスポーツの「グリップハンドセット」はオススメです。特に今回は長時間ハンドライトを使い続けたので手が楽でした。

      • ありがとうございます!
        改めてブログ拝見したところ、第2CP手前の写真に映っているのは正しく自分でした!(フリューイッドベストにオレンジ色のカルドラド)。2300人も走っていて、ココしかないタイミングと場所でライトを落とせたことに運命を感じます(笑)
        ハンドは急登や補給の時、どうしても邪魔になっちゃうので、必要な時だけ使いたいんですよね。今度は収納について研究してみます。

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