前回の続き
スタート
スタート1分前。マスクをはずすことの許可が出たのでポケットに入れて深呼吸。カウントダウンが始まると辺りは静まり返り、号砲と同時にヘッドライトの光が勢いよく飛び出します。
コレコレ、やりたかったのはコレですよ!やっぱレースはたまらんな~とニヤニヤしながら流れに身を任せる。真っ暗なロードはいきなり上りが続くきついパート。目の前には女子トップランナー二人(吉住選手&高村選手)。山だったらとても着いていけないけど、序盤のロードということもあってなんとか着いていける。ITJは累積標高差がそれほど大きくないので、基本走りっぱなしのスピードレース。ハセツネのスタートよろしく、序盤のロードを抑えるなんてつもりはまったくありません。
5kmほどでロードが終わってトレイルへ。空が明るくなってきたのでヘッドライトをはずしたかったけど、狭い道で前後に挟まれた状態だとタイミングが難しい。この時すぐ前を走っていたのは高村選手。ハセツネ女子王者の後ろを自分なんぞが走っていることが不思議すぎて、むしろ上りになるとこちらが距離を縮めてしまうほど。息が荒く体調がよくなかったんだと思い、シングルトラックの切れ目で恐れ多くも前へ出ました。(このあと高村選手DNF)
10km地点の宝蔵院につくころには前後の間隔があいてようやく自分のペースで走れるように。苔むしたとても雰囲気のある森で、足を滑らせないよう気をつけながら駆け抜ける。序盤なので順位は気にしないようにと言い聞かせてましたが、ちょっとペースを緩めようものなら後ろにぴったり張り付かれるのでのんびり一人旅とは程遠い。
森を抜けると八瀬峠で、ここからしばらくロードの下り。見通しのいい林道では元気に駆け下りていく人たちに抜かされ続けます。ここに限らず、今回のレースではロードの下りでことごとく順位を落としていたのでこの辺が今後の課題。
まもなくA1エイドというところにスタッフが立っていて、「エイドは右、コースは左です」と言っている。
ん、ここはスルーOK??両胸のボトルをモミモミ。スタート時に1L持ってきたけど、ほとんど汗をかいていないので水はまだ十分残っている。スタッフに立ち寄らないのはアリか確認するとOKと言われたので左の曲がってA1エイドをスルー。ここで桜葉餅を食べる予定だったので、この戦略が果たして吉と出るか凶と出るか。
エイドを出ると3kmほど急な上り。ペースを落としてジェルとベスパを入れていたら後ろから声をかけられ、ここでHさんと合流。A1エイドに入っている間にこちらが前に出てたらしく、背中を見て追いついてきたと。練習だと互いの体調をみながらペースを合わせるんですが、今日はレースなのでもちろんそんなことはしません。延々続く上りに息切れしながら振り返ると、ぴったりすぐ後ろにつけるHさん。そしてこの展開で負けるのはだいたい自分w この時も足がもたず歩きに切り替えたら、横からスッと抜かれて徐々に離れていく・・さすが。
まだ残りは40km、焦らない焦らない。
ようやく上りが終わると、尾根は枯葉の積もったフカフカトレイル。
太陽を浴びながら気持ちよく進むんですが、開けた尾根では道がわらなくなることもしばしば。ルートを外れると後ろの人が前に出て、こんどはその人が間違えてこちらが前に出るというのを繰り返す。ITJらしい正面に富士山見ながらの絶景トレイルで、通り過ぎてから思い直して写真を撮り戻ったりとかなりパシャパシャしてたんですが・・・。終わって見直したらごっそりデータが消えてるという(涙。たぶんSDカードの問題。
尾根を気持ちよく駆け下りるとA2エイド到着。
写真撮り過ぎてかなりタイムロスしてないですか?
僕は志賀高原で後悔しましたよ。
あとから。
キーチさん
たしかにタイムロスは間違いないし、写真撮るために道ゆずってそのあと抜き返すとかイラっとさせて申し訳ないとは思うけど、そこも含めてレースを楽しんでるので僕はあまり気にしてません!
しいて言えば、すんでのところでサブ3を逃した時は若干反省したかなw
写真を含めてレースを楽しむ。
余裕があってカッコイイです✨
kooheyさんに習って買ったkeymission80は走りながら撮れて良いですよね。
ズームできないけど。
この景色はピント合わせてキレイに撮りたい!と思うと
スマホ取り出して立ち止まって時間かかるんですよね。
試走時に撮っておくのがいいかなーーー僕は。