自分にとって「走る」ことは「旅」と等しく、道中で起こる様々なコトや心の変化を楽しんでいます。そんな旅の記録には写真が欲しいもので、これにNIKONのKeymission80が最高にハマりました。大会の模様や景色を写真で残したい、走りながら手軽に写真を撮りたいというランナーにとってはドンピシャのカメラだと思うので、実戦投入した使い勝手などレビューします。
Nikon KeyMission 80
有効画素数 | 1235万画素 |
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焦点距離 | 4.5mm(35mm判換算25mm相当) |
開放F値 | f/2 |
手ブレ補正 | レンズシフト方式(静止画) |
記録画素数 | ・[4:3(12M)](3968×2976) ・[4:3(2M)](1920×1440) ・[16:9(9M)](3968×2232) ・[16:9(2M)](1920×1080) ・[1:1(9M)](2976×2976) ・[1:1(2M)](1440×1440) |
記録媒体 | microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード |
シャッタースピード | 1/6400~1秒 |
ISO感度 | ISO 64~1600 |
撮影距離範囲 | 先端レンズ面中央から約10cm~∞ |
モニター | 1.7型TFT液晶(タッチパネル)、約23万ドット、輝度調節機能付き(5段階) |
防水性能 | JIS/IEC保護等級7(IPX7)相当 水深1m、30分までの浸水を防止 |
使用電池 | リチウムイオン充電池(内蔵) |
Wi-Fi(無線LAN) | ・IEEE 802.11b/g |
Bluetooth | Bluetooth標準規格Ver. 4.1 |
寸法(幅×高さ×奥行き) | 約44.8×86.5×15.0mm(突起部除く) |
質量 | 約74g(内蔵充電池、メモリーカード含む) |
魅力1:小さい、軽い、防水
片手に収まるこのコンパクトさ。スマホが巨大化する昨今でこの小ささは魅力です。
公称値通りの重さで腰ベルトに入れてもまったく気になりません。アクションカムなので当然ながら防水です。※水深1mで30分まで浸水を防止。
魅力2:速攻撮れる、速攻しまえる
付属の専用ホルダーには磁石が内蔵されていて、カメラをはずすと自動で電源ON。戻すとOFFになる仕組み。
これが走りながらの撮る時にすごく重宝します。いざ撮ろうという場面でカメラをホルダーから取りはずし、シャッターを押すだけ。その後ホルダーに戻すという動作でボタンはシャッター押す1回のみ。電源のON,OFFをする必要がないというのは走りながら撮る場合はロスがなくて快適すぎる。スマホだったらロックを解除して、カメラアプリ立ち上げて、シャッター押して、画面OFF・・・スマホのカメラにはもう戻れない。
ちょうどいいサイズのゴムベルトに通して腰に固定してます。
カメラの上下にループがあるので落下防止用のストラップをつけることも可。
魅力3:けっこういい絵が撮れる
光学式手ブレ補正&専用設計の超小型NIKKORレンズでけっこういい絵が撮れちゃいます。走りながらの写真なのでぶっちゃけてしまうと絵はそこまで期待していなかったんですが、これがなかなか悪くない。画像は撮って出しでリサイズのみの画像です。
河川敷にて、止まった状態で撮影。
青梅マラソン10km付近をkm/4’20ペースで撮影。
静岡マラソンスタート前。真正面に太陽がある逆光でした。
静岡マラソン5km地点をkm/4’10ペースで撮影。
走りながらの撮影がすべて晴れていたこともあり、km/4’10ペースで撮ってもブレはまったく気になりません。走りながら液晶を見るのは危険(というか小さすぎてほとんど見えないw)なので、なんとなく撮りたい方向にカメラを向けてシャッターを押す感じ。さすがに走りながら水平はとれないので後ほどトリミングで調整。十分見える絵が撮れますよ。
Keymission80は動画も撮影できます。動画は手ブレ補正が効かないためブレまくりなのでYoutubeの自動補正は入れてます。青梅マラソンの神野大地選手の走りをご覧ください。ホント一瞬で消え去る。
ここが惜しい1:アプリが不安定&タッチパネルでなくてもいい
レビューでも評価が悪いのが専用アプリ。Bluetooth経由で撮った画像をスマホに転送できるのですが、たしかに失敗することがよくあります。この状態になるとカメラはトライし続けて電源が落ちず、しまいには熱くなってバッテリーが消耗しまくるという残念な動き。そこでアプリは使わずにmicroSDカードからPCに取り込むようにしたらすべて解決しました。WifiもBluetoothもOFFにしたので手間は増えましたが、おかげでバッテリーの持ちが若干良くなった。撮った画像をスマホで見たりシェアしたいという人にとってはアプリが使えないのは致命的ですな。惜しい。。
ついでにタッチパネルは個人的にはなくてもよかったと感じます。というのも、シャッターボタンとインカメラ切り替えボタンが近すぎて、誤って押してしまうことがある。すると必死の形相をした自分の顔がドアップで撮れるという。走りながらの撮影は極力無駄を省こうしているのにそんな絵はいらんつうの。。
ここが惜しい2:夜間撮影は☓
手ぶれ補正&f/2のレンズですが、夜間の走りながら撮影はさすがに厳しい。
足を止めて撮れば十分キレイです。街灯はありますが、片手でパシャるだけでこの絵ですからけっこう解像感ありません?
というか夜間に走りながらキレイに撮れるなんてカメラは存在しないのでこんなもんでしょう。AS300の空間光学手ブレ補正を知ってるだけにちょっと期待してしまいましたが、あれは特別すぎ。
まとめ
今年の青梅マラソンから実戦で使っており、LAPタイムを見返しても落ち込みは見られませんでした。慣れればロスはほとんどないと判断して本命の静岡マラソンでも腰につけて走っていました。さすがに30km以降は写真を撮る余裕なんて微塵もありませんでしたが、中盤まで抑えていたこともあって道中ときどき取り出しては撮影していました。もちろん撮影をしなければもう数秒は早くゴールできた気もしますが、数秒を犠牲にしてもその瞬間を残したかった。
まあサブ3ができたから言える結果論ではありますが・・・(笑
なお、ニコンの今期が業績不振なのはこのKeymissionシリーズが売れていないというのも理由の一つ。発売があと2年早ければもう少し違った結果になっていた気もしますけどね、ちょっと遅すぎ感は否めない。そんな経営状況なので、今後のソフトウェアアップデートもあまり期待はできませんが、さっと取り出して撮るという用途においてKeymission80は最強のカメラだと思いますよ。個人的にニコン押しなのでここは頑張ってもらいたい!!
その時、その瞬間を記録に残したいランナーにはぜひオススメしたいカメラです。
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