サブ3を目指すランナー必見!
ターサージール5と3を新旧比較してみた

ターサーといえばサブ3(目指す)ランナーの定番モデル。大会でAブロックに整列すると一番よく目にするシューズです。そんなターサの最新モデルであるターサージール5が登場したので、これまで使ってきたターサージール3と新旧徹底比較してみました。
ターサージール5の記事はこちら

テストはそれぞれのシューズをkm/4’00ペースで1km、これを2回づつ実施。一見同じようなシューズも履き替えてを繰り返すと、重さだけではない違いが色々わかって面白い。なお、私の現在の走力はフルマラソン3時間00分42秒(もうちょい・・・)、ハーフ1時間26分15秒です。


外観の違い

つま先部分の縫い方が変更されました。ターサージール3ではシューレースの前方からトゥにかけてシームが入っていますが、ターサージール5はテープ補強のみ。その分トゥの部材はサイドまで広がっていて指全体を覆う感じ。
dscn2386

ヒールカウンターがターサージール5の方がやや高くなっています。若干安定感が増したかな?細かいところですが「tarther」と刻印されたラバーの補強パーツがターサージール5の方がやや細い。

後足部もターサージール5の方がやや厚い。この辺が後述する重さの違いに現れてます。

前足部の厚さは同じです。

※ターサージール3はレースで3回(120km弱)使用した状態なので、若干ソールが潰れているかもしれません。ほとんど摩耗していないソールの内側を測定していますが、数値はあくまでも参考までに。

アッパーの部材はターサージール3の方が薄いです。これも重さに影響のある部分で、ターサージール5も十分に薄くて軽いんですが全体的にコシがある。もちろん新品だからというのはありますが、ターサージール3は明らかに薄くて柔らかい。ここはヘタリ具合に差がでる気がしています。
dscn2389
インナーソールには見たところ違いが見られません。

ソールの違い

一番の違いはターサージール5がミッドソールに同社の新素材FlyteFoamを使っている点。ターサージール3で使われているSolyteと比較して33%軽く、クッション性、耐久性にも優れているそうな。
dscn2392

FlyteFoamとは?

「FlyteFoam」 は、アシックススポーツ工学研究所で300以上の試作を繰り返し、約3年をかけて開発したアシックス史上最軽量のミッドソール素材です。当社従来のミッド ソール素材「E.V.A.(イーブイエー)」よりも約55%軽量で、素材に添加した繊維でアシストすることで優れたクッション性と耐久性を発揮します。

反発力を生み出すプロパルションプレートは同様ですが、デュオソール(ツブツブ)の配置が若干変わりました。ターサージール5は足底中央の面積を広げた分だけツブの数が減ってます。
h6
ただ、ターサージール3でこの部分を確認すると、まったくといっていいほど摩耗していないので不要ということなんでしょう。

そして見過ごせないのがこの部分。赤丸で囲んだ土踏まず部分の凹みが、ターサージール5の方が深い。
1

その部分に沿う形でついているプレートも湾曲しているのがわかります。これが走りにどう影響するか。
2

重さの違い

どちらも26.0cm、新品時の測定です。
h4

FlyteFoam効果でターサージール5の方が軽いかと思ったらそんなことはありませんでした。まあ軽ければいいというわけではないですし、ターサージール5の160gだって十分な軽さ。ヒールカップの高さ、アッパー部材の耐久性、ソールの厚さなどを考えれば、ターサージール3にはなかったものを最新モデルは兼ね備えたと考えたい。ちなみにターサージール2は169gでした。

フィット感の違い

足を入れてすぐにわかるのが土踏まずに沿ってソールがピッタリフィットしていること。アウターソールの土踏まずがターサージール5は深く凹んでいましたが、インナーの土踏まず部分にもそれをはっきりと感じることができます。

それとターサージール3はアッパー部材が薄さ&ラスト(足型)が細めのせいか使っているうちに縦シワが出ていました。大会でもターサージール3を履いている人はこの縦シワになっているのをよく見かけます。
対してターサージール5は同じ26.0cmでレギュラーモデルながら靴紐がそんなには余らない。このヘタリ具合は使ってみないことにはなんとも言えませんが、全体的にコシ(固さ)があるので耐久性はあるような気がします。
ヒールが若干高くなったようですが、それは特に気になりませんでした。

走って感じた違い

走った印象は予想通りターサージール5の方がマイルドな着地感。地面からの突き上げはだいぶ和らいでます。これがニューヨークなどに搭載されたのGEL(ゲル)のグニャリとした感じではなく、芯のある柔らかさというのも好印象。それと着地から蹴り出しまでがとてもスムーズに運べる印象を受けました。たぶん土踏まずがアーチに沿って弓なりになっていることでうまく反発してくれいるんじゃないかと。これはアーチが下がるのを防いでくれるので、足底筋膜炎の予防にもなるんじゃないでしょうか。ターサージール3に履き替えると、着地のたびにガンガンくる地面からの突き上げにこんなに薄かったのかと気づかされます。

km/4’00で1km走った時の数値はほとんど変わりません。接地時間が少し長くなったのはクッション効果??(ほとんど誤差)

TARTHERZEAL3

t3
ピッチ:189spm 歩幅:1.31m 接地時間:228ms ※すべて平均

TARTHERZEAL5

t5
ピッチ:190spm 歩幅:1.31m 接地時間:229ms ※すべて平均

数字には出ませんが、比較するとターサージール5の方が反発力を使って足が前に出ることを実感できるので、同じペースでも維持するのが若干楽です。ちょっと遅いかな?と思って時計を見ると三分台だったりしたので。

総評

ターサージール5にしたからといって、いつもよりも劇的に早いペースで走れたりはしないでしょう。ただ、いつものペースを少し楽に走れるので5kmや10kmではなく、30km〜42kmで差が出る一足。ターサージール3と比較して正常進化したシューズだと思います。
サブ3達成目前になるとつい走りすぎてケガをしてしまうことも。私自身、サブ3まであと43秒というところで足の不調に悩まされて達成できずにいます。また、このぐらいのタイムになると毎月レースを走る人もざらにいるでしょう。そんなシリアスランナーの足を守るという意味でも、ターサージール5はオススメの一足。

今期はコレでサブ3狙います!

Pocket











コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です