FormosaTrail 2018レースレポ <その3>

前回の続き。

エイドを出てロードをしばらく行くとぽっかりトレイルの入り口。竹林がなんだか京都にいるみたい。

まだ余力があったので急登を一気に越えてしまおうと膝に手をついてオラオラ攻めていたんですが、頑張りに対して高度計の値は全然上がらず。一息いれようとボトルを口にしたら全然違う味でむせそうになる。エイドで水を入れたつもりがスポドリ(ちょっと苦手な味)でガックシ。さっきのエイドでおばちゃんがWaterはコレだって言うから・・・思い返せばちょっとオレンジがかってたような気もするけど。
行けども行けども急登に終わりは見えず、喉を潤すたびに好みじゃない甘さにはWで凹む。

ざっと三頭山×3という果てしない急登にどんどんペースが落ちてきます。そしてこの時を待ってましたとばかりにやってくるのが睡魔。息を整えるため、両膝に手をついて休んでいたら数秒でスピ~。その間1分もないと思いますが、慌てて飛び起きては後ろを確認というのを繰り返してました。全然進まないので仕切り直すために腰を下ろしたらスピ~~。足元を見てたらいつの間にか落ちててよほど眠かったんだと思います。

前進しなければとうつらうつらしながら上っていると、茂みのすぐ向こうから犬の吠える声がして肝を冷やします。この標高で野犬!?犬は嫌いじゃないけど吠えられるのはめっぽう苦手。ましてや台湾の山奥で野生の犬に噛まれたりなんて考えただけでも・・・。おかげで覚醒したのか眠気の波が去ってくれたので元気よくレース再開!

山頂が近くなると急な岩場が増えてきて杓子山を思い出す。違うのが、日本の山だと頑張って上った先にはスタッフが出迎えてくれるけど、台湾の山はとにかく孤独で自分との戦い。ロープを使ってよじ登っているとどんどん霧が濃くなり完全に雲の中。かなり険しい岩場だったので、ここを明るいうちに通過できたのはよかった。夜だったらかなり気を使うデンジャラスゾーン。

どうにか山頂らしきところを通過すればあとは下り。台湾の山には山頂標識が無いのでいまいち達成感に欠けるw


ここからは平和な林道と思って走っていたらハプニング。分岐で下っている方に曲がったんですが、行けども行けども目印が見当たらない。分岐で間違えた??イヤ、そのもっと手前に道があった??迷った時は最後に見た目印まで戻るのが鉄則。タイムロスだけど深みにハマりたくないので来た道を登り返すことに。せっせと逆走していたら霧の向こうから選手が現れ、後続選手に追いつかれたか!と思って見たらなんと丹羽さんでした。ロストして戻っていることを伝えると、スマホでササッと確認してくれてやはりさっきの分岐で間違えたことを知ります。

スタート直後に丹羽さんより前に出はしましたが、自分なんかと違ってプロはペースに波がない(むしろ後半上げる)。自分が最後までペースを維持できない限り、遅かれ早かれ追い抜かれるだろうなと思っていました。そんな丹羽さんは手前のエイドでハプニングがあって30分近く止まってたそうで、遅れを取り戻すべくあの強烈な急登で抜かれた選手を全部ぶち抜いてきたと笑いながら言ってて全然余裕・・・ハハハ(寝てる間にぶち抜かれなくてヨカッタわ。。)
ここから1時間以上ご一緒したんですが、たくさんの話しを聞かせてくれました。海外レースの話、メンタルや他のプロランナーの話、京都やワンコの話などなど。

なかでも最も印象深かったのがレースに対する姿勢の話。
丹羽さんは過去に1度だけDNFしたことがあるそうで、それはレース中に骨折してしまいこのまま続けると周りに迷惑をかけてしまうと思ったから。DNFはその1度だけで、レースがうまくいかないという理由でやめたりはしないんだそうです。やめグセがついてしまうというのもあるし、途中でどんなに成績がよかったとしても最後まで行かなかったら何も言えないとも。同じサロモンの選手でも調子が悪いと次々にやめていってしまう人が多いなか、レースを続けていれば調子が上がってくると信じて自分はレースを続けると。自分自身これまでDNFはしたことがないと伝えたら、それがこの先も力になるから続けた方がいいって。こんな話しをUTMB女子4位の人から直接聞かせてもらえるんだから、フォルモサトレイルってばお腹いっぱいすぎてもう結果とかどうでもいい!もちろん完走はしますよw

たくさんのことを話しましたが、どれも刺激的でワクワクするような話しばかり。台湾の山奥で、自分のラン人生にとって大きな何かを与えてもらった気がします。

FormosaTrail 2018レースレポ <その4>

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2 件のコメント

  • やめグセがついてしまうというのもあるし、途中でどんなに成績がよかったとしても最後まで行かなかったらなかったら何も言えない

    グサッと胸に刺さります 涙
    そのとおり。
    僕も、もうリタイアしません!!

    わんこ、大変でしたね汗
    僕も絶対ビビります!!

    • キーチさん

      この言葉は僕もグッときました。この先どこかで死ぬほど辛い場面に遭遇したときのために、自分の引き出しにしまってあります。

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