GWは鳥取砂丘に続き、京都1周トレイルを走ってきました。連休だというのにひっそりとした京都の山々。そんな裏京都の魅力をレポート。
先日の砂丘ランは前哨戦。
GW後半は鳥取から妻の実家がある大阪へ移動。帰省先で1日フリータイムを作り、さてどこ行こうかと思案。
1年ぶりに六甲山をタイムアタックとも考えましたが、GWはハイカーであふれている予感。それと六甲縦走50kmでは物足りなくて、できれば70kmぐらい走りたい。そんな欲張り男が今回選んだコースは京都一周トレイル。
京都一周トレイルとは
京都一周トレイルは,京都の東南,伏見稲荷から,比叡山,大原,鞍馬を経て,高雄,嵐山,苔寺に至る全長約70キロのコースと,豊かな森林や清流,田園風景に恵まれた京北地域をめぐる全長約40キロのコースからなります。
京都市をはじめ,京都府山岳連盟,京阪電気鉄道,阪急電鉄,西日本ジェイアールバス,京都市交通局,京都大阪森林管理事務所,京北自治振興会,京都市観光協会からなる「京都一周トレイル会」により整備しています。
引用:京都市産業観光局
新幹線で京都を通るたび、京をぐるりと取り囲む山々を見ながらいつか走りたいと思っていました。京都一周トレイルはガイドマップが販売されてたり、道標が整備されていたりと走りやすそうです。なにより、市街地周辺の山々を縦走するので、いざという時にはすぐに下山できるというのも心強い。奥多摩だと奥まで行ってしまうと戻るのに一苦労ですから。
伏見稲荷をスタートして、ゴールの嵐山まで約70km。朝の7時から走り始めれば、嵐山発大阪行きの最終電車には間に合うでしょう。1日山を走り回って、電車に乗り遅れて帰れないというのはさすがにありえない・・・ 妙なプレッシャーを感じつつ、京都一周トレイルのスタート。
伏見稲荷神社は朝早くから観光客の姿が。観光地でこの格好は浮きます。
ひんやりした境内を早歩きで通過。
鳥居1本1本にスポンサーがついていて、鳥居の裏側にはスポンサー名が刻まれています。
あっと言う間に山頂到着。以前、観光で伏見稲荷へ来たときは階段の多さに死ぬ思いでしたが、今となっては軽いウォーミングアップ。京都市街と、これから目指す嵐山方面が見えます。
京都一周トレイルは、いたるところにこんな道標が立っています。
わかりづらい分岐はもちろんのこと、市街地にも設置されています。住宅街では道標を何度か見失って行ったり来たりしましたが、地元の人が「トレイルコースはこっちやで」と何度か声をかけてくれたり。
誰もいない気持ちのいい杉林を駆け抜けます。なんてことないトレイルですが、京都という響きで風情を感じてしまう不思議。
こんな竹林も風情がある・・・ような気がします。ここは京都だから。
ぽっかりと空いた木々の隙間から京都市街が見えました。京に向かう人々はこうして都を見てたのかなんて思いを馳せながら、頂きを次々にパスして快調に進みます。
滝で一息つくと、東山ルートが終わり一度市街地へ下ります。
哲学の道を横目に、
観光客であふれ返る銀閣寺前をそそくさと通過。露店のアイスキャンディーにはかなり魅かれましたが、全身汗だくのこの格好で一人で食べる勇気は出なかった。
熊の看板を過ぎれば北山エリアのスタート。熊でるの・・・??
ここまで25km。ほとんど休憩することなく進んで来ましたが、まだまだ余力十分。コースは踏み固められたハイキングコースで、人がほとんどいないというトレランするにはもってこいのコース。70kmはハセツネと同等の距離ですが、アップダウンはハセツネの比ではありません。これは楽勝だと思っていた矢先にやってしまった・・・。
誰もいない下り坂を「フォー」と声を上げながら気持よく駆け下りていると、木の根に足を取られて着地した瞬間
「グキッ!」
左足を思い切りくじいてしまいました。転倒こそしませんでしたが、スピードがついていたせいで全体重をひねった足にかけてしまった。
立ち止まってしばし様子を見ますが、幸い走るのに支障はなさそうなので続行。
北山コースはそれまでのピクニックコースから一変。比叡山山頂までの延々と続く登り坂は、行けども行けども終わりが見えません。序盤こそスイスイ登っていましたが、集中力が切れ始めてからは一気にペースダウン。体力温存のためここでポールを使います。だいぶ楽になりましたが、それまで軽かった体が嘘のように重く感じられて比叡山山頂までズルズルと惰性で登る状態。
比叡山を完全に舐めてました・・・。
どうにか山頂へ到着。これまでが低山だったようで、だいぶ高いところまで来た。
山頂にはロープウェーの駅があり、自販機で水にポカリに補給することができます。ここでおにぎり&ジェルで体力回復。ほとんど休憩を取らなかったせいで、ガス欠を起こしかけてたのかもしれません。補給すると力が湧いてきました。
いざスタート!するも、先ほどくじいた左足首に妙な違和感が。決して走れないことはないけど嫌な痛み。しばらくペースを落として進んでみましたが、くじいた部分がずっとくすぶっている感じ。
嵐山まで残り40km・・・
ここでムリすると致命的なダメージになる予感がするので、今回はここまでとすることにして下山開始。
ついさっきまで絶好調で走れていたのに、ワンミスで終了するのがトレイルラン。ロードと違って山では一瞬のミスで天国から地獄に変わることを痛感しました。
ブランク明けでいきなり70kmはムリがあったか、、出直そう。
総距離:33㎞
京都一周トレイルおすすめです
今回は30㎞地点で下山したのでそこから先は未知ですが、東山~北山と走りやすくて人も少ないとても良いコースです。
道標を目印にするので地図を使うことはほとんどありませんでした。ただ、比叡山から先は山深くなるのでやはり地図はマスト。今回はスマートフォン版山と高原地図アプリで京都のマップを購入し、ヤマレコからダウンロードしたルートマップ(GPX)を読み込んで時々チェックしてました。エスケープする時にも地図がないと身動きがとれません。
東山エリアは銀閣寺を通過したりとにぎやかですが、北山エリアに入ると一変して本格的なトレイルに。山間にところどころ寺があるのも京都トレイルの魅力で、ぜひまたリベンジしたいものです。
翌朝、左足首が熱をもって腫れていました。
走り続けなくてホントよかった。
-2021年11月15日更新-
再チャレンジしてきました!
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