京都一周トレイル全山踏破!

行動制限の緩和で久しぶりの関西出張。旅先で走るのが楽しみの一つになっているので、心躍らせつつシューズとザックを詰め込みます。
今回は前乗りして丸1日フリーの時間を作ることができたので、狙うは京都1周トレイル!


京都一周トレイルとは

京都一周トレイルは,京都の東南,伏見稲荷から,比叡山,大原,鞍馬を経て,高雄,嵐山,苔寺に至る全長約70キロのコースと,豊かな森林や清流,田園風景に恵まれた京北地域をめぐる全長約40キロのコースからなります。
kyotomap
引用:京都市産業観光局

実は5年前にも挑戦していて、その時は30kmぐらい進んだところで足首ひねってあえなく敗退。

そうだ、京都へ走りに行こう。 ~京都一周トレイル~

当時より走力はついているのでトラブルさえなければ完走は難しくないはず。前回走ってみて、時計回り(伏見稲荷スタート)だと序盤に市街地を通る事が多いとわかったので、今回は反時計回り(上桂スタート)で元気なうちに山深い北山エリアを抜けてしまう計画。

5:30 京都駅

スタートの嵐山方面に泊まりたいのが本音だけど、あくまでも出張の合間にちょっと走る体裁だもので宿泊は京都駅からすぐのホテル。夜明け前の京都市街を上桂までウォームアップ。

桂川を渡るころには空が明るくなってきた。夜明けごろに山へ入りたかったので予定通り。

地蔵院(竹の寺)を過ぎて竹林をしばらく行くと京都一周トレイルの入り口。

上部にマップが設置されていて、こんな道標があちこちに立っているのでコースはわかりやすいです。道間違いしそうなところには必ずといっていいほど設置されているので、行けども道標が現れない場合はコースを外れてるという目印にもなる。ただ、市街地だと道標の数が一気に減るのと、夜間は見つけづらくなるのでGPXは入れておいた方が安心。

7:00 嵐山

休日の朝で人のほとんどいない嵐山。11月上旬だとまだ葉が色づき始めたぐらいでした。

竹林に京都を感じながら軽快に駆け抜け。

嵐山から先は東海自然歩道。いつも走ってる高尾山からここまで1本の道でつながっているというのはとてもロマンがある。

北山エリアの序盤は川沿いの道。誰ともすれ違うことのない京都の静かな山奥の道はすごくよかった。ローカルランナーの話だと夏場はここでドボンだそうです(笑

11:20 鞍馬

城山の天狗よりも立派な鼻。

鞍馬駅前は土産物屋の並ぶ観光地。ここでうどんを食べながら小休止することに。
京都駅をスタートしてここまで40kmは飛ばしていないこともあって快調そのもの。気温10℃で走るにはちょうどいい陽気というのもあり、疲労をほとんど感じないぐらい体調は良かったです。どれだけ快調だろうと足首グネれば1発終了なのもわかっているので、事あるごとに足運びに気をつけていました。

鞍馬を過ぎて待ち受けているのがこのコース最大ボスの比叡山。一気に600m近く上げるのでなかなか足にくる。。

急登はわかっていたのでジェルを入れて、木の根に覆われた上りを消耗しないペースで淡々と進みます。この辺りからハイカーが増え、トレイルランナーの姿もちらほら。

14:30 比叡山


響きがカッコいいなと思っていたけどアルファベットもなかなか。ここで知り合った地元のランナーとトレラン談義しながら道案内してもらいました。比叡山のすぐ下に住んでいて、よく駆け上がっているんだとか。なんて羨ましい練習環境。

いったん街へ下り、哲学の道から銀閣寺へ。寺の裏手から再び上り返して大文字山の山頂を目指すというのが60km走ってきた体にはけっこうこたえる。山頂まで延々と続く階段を見たときはパスしたい衝動に駆られた。。

16:20 大文字山

そんな苦労した先に待っていたこの景色に感無量!正面に見える嵐山エリアを眺めながらしばし余韻に浸ってました。

明るいうちにどうにか南禅寺まで下ると京都の市街地。そのまま明るいロードを京都駅まで走らせてもらえるわけがなく、ぽっかりあいた登山道に吸い込まれて伏見稲荷まで最後のトレイル。

市街地と山がこんな目の前。トレランするなら京都は最高の環境かも。

夜の山を怖いとは思わないけど、ここは狐とか顔出しそうで不気味・・・。

19:00 伏見稲荷


京都一周トレイルはここまで。伏見稲荷から京都駅までゆるりジョグで流して終えました。夏なら明るいうちに戻ってこれるかなとも思ったけど、真夏の京都を同じペースで進めるとは到底思えないのでヘッドライトはマストです。

ラウンドしててこれぞ京都1周!

総評


京都駅を起点にすると80km超えますが、累積標高差は3600m(Garmin計測)なのでこの距離が走れる人ならそこまで高負荷ではないかなと。ハセツネと比べるとけっこう走れる部分も多いし、大きな峠が比叡山の一つしかない分こちらの方が楽な印象。補給が心配だった北山エリアも、鞍馬など観光地を通過するから心配不要。駅を通過するのでエスケープもできます。ただ、秋~冬に行くなら北山エリアを最初に通過したいかも。川沿いは気温が下がるし、終盤疲れてきたところに人里離れて寂しい&コンビニがなくなるので反時計回りが個人的にはよいかと。
なお、程よいペースで14時間(休憩含む)だったので、ハセツネ10時間前後の人ならこれぐらいが目安になると思います。

今回は11月上旬に行きましたが、紅葉の見頃(11月中旬~下旬)に行くとより一層楽しめそう。街は人で溢れていますが、山には人がほとんどいないので静かな京都の山々を満喫できてオススメです。

Pocket











コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です