フルマラソン 「公認」コースの条件や計測方法を調べてみた。

3月に行われた横浜マラソン2015が距離不足により「公認」とはなりませんでした。
GPSや高精細の衛星写真を使って距離を計測すればそうそう狂うものではないなんて思っていたら大間違い。調べてみると、距離の測定方法や公認の条件などかなり厳しいことがわかりました。

横浜マラソン2015の距離不足は首都高の計測ミス

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このレース私走っておりまして、後日運営事務局よりこんなメールが届きました。

ランナーの皆様へ「横浜マラソン2015」のコースが距離不足となりましたことを深くお詫び申し上げます。 コースについては、組織委員会で事前計測を行ったところですが、大会当日、コースの距離計測を行った結果、フルマラソンで186.2m、10kmで94.1mの誤差が生じてしまいました。 参加されたランナーの皆様の御期待に添えず、大変申し訳ありませんでした。 今後は、今回得られた計測結果を踏まえ、不足した距離をしっかり補正し、次回大会に向け、十分に準備してまいりたいと考えております。 次回大会も「横浜らしさ」や「おもてなしの心」にあふれ、「する、観る、支える」すべての方が楽しめる大会を目指してまいりますので、引き続き御理解、御支援を賜れば幸いです。平成27年4月24日

横浜マラソン組織委員会 会長 山口 宏

自己ベスト更新(3時間10分10秒※ネット)の大会だっただけに、200m近く短かったというのはなんとも後味が悪い。実際のタイムは+50秒といったところでしょうか。中にはぎりぎりサブ3達成したなんて人もいたでしょうに・・・
レース中はGarminが示す距離と道路脇の距離が限りなく一致していましたが、まさか186.2mもズレているなんて。

で、誤差が生じた理由を以下の様に述べています。

【誤差が生じた主な原因】
・事前計測時に自転車での首都高速道路走行ができなかったことによる誤差
・事前計測時に右折時の右車線走行ができなかったことによる誤差 等

なんだかなあ・・・大会前日のイベントでスポンサーブースに首都高速道路も出展してました。相談して深夜にでも車線規制して測定できたんじゃないかと思ってしまう。

誤差は1000mで1mまで、距離が足りない場合はOUT!

日本陸上競技連盟競技規則を見ると、

「レースにおける測定誤差許容範囲は、全長の0.1%(すなわち、マラソンは42m)より長くなってはならず、」

0.1%とは・・・1000mで1mまで許容されるというのは、トラックならいざしらず公道ではかなり厳密な測定が求められます。ちなみに距離が足りない場合は問答無用にアウト。

計測は自転車または巻き尺で行う

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実際の計測はどうやって行うのかというと、42.195㎞を自転車で計測するようで、これも規則にはこのように書かれています。

測定は「自転車の回転測定器」によって行わなければならない。後日再計測した際にコースの距離が短かったということのないようにするため「コース短小防止ファクター」をとり入れて測定することが望ましい。自転車による計測の場合、このファクターは0.1%とし、各1㎞の計測を1001mとして測定する。

このご時世になんてアナログな計測方法だと思いましたが、計測コストと精度を考えるとおそらくベストなんでしょうね。ちなみに、規則には巻き尺での計測も認められていて、精度を高めるために両方用いることが多いんだとか。50mごとに印をつけて1回1回測ってゆくという気が遠くなるような作業。フルの距離だと3日かけて行うこともあるそうです。
ちなみに、直線では歩道の端から30cm、カーブでは内側から30cm外を走るという決まりもあります。
また、公認の条件にはスタートとゴール地点の標高差が0.1%以内とあり、スタート地点とゴール地点で42m以上下っていると公認されません。東京マラソンでフルは公認ですが、10㎞は公認になっていないのはそのため。

横浜マラソン2015は自転車計測

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運営事務局が書面で計測方法を公開しています。

距離計測
競走(歩)路の計測は、自転車計測およびワイヤー計測によるものとする。
(長距離競走路ならびに競歩路公認に関する細則 第3条)
※今回は自転車計測を実施しました。
※計測の際は、コースの最短距離(道路端から300mm)を計測することとなっています。

首都高さえ事前に計測できていれば。。運営者誰もが思っていることでしょう。
以前どこかで聞いたのが、高速道路の継ぎ目は寒暖で伸び縮みするとか。微々たるものでしょうけど、0.1%ならそれすら加味して計測しなければならない厳しいルール。来年は公認を取得できるといいのですが。JAAFの陸上競技ルールブックはいろいろな発見があって楽しめますよ。

http://www.jaaf.or.jp/athlete/rule/
国内でもこれだけレースが増えてきたので、今後はさらに公認レースが増えることを期待!

なお、GPSウォッチと距離表示板は一致するわけではないのでご注意を。(当たり前・・・)

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