攣!攣!!獲!!!
第5回 柴又100Kレースレポ<後編>

前回の続き。


51km~60km

小休止したおかげで足の疲労はすっかり抜けて心機一転リスタート!!
・・・なんて展開にはなりません、残念ながら。
元気よく飛び出したものの、前半で向かい風に立ち向かった疲労は足にしっかり残っていてじんわりダルイ。エイドで腰のベルトを交換しようとしたらビキっと攣りかけたので結構きてます。

こうなると先ほどのペースで走ることはできませんが気分はそれほど沈んでいませんでした。なぜなら、ここまでの貯金を考えれば、いくらなんでもゴールまで5時間半はかからないだろうと楽観視。エイドを出てすぐに歩いている人もちらほらいて、まだ足が動いているのがせめてもの救い。

畑を横目に来た道(ひたすら上り!!)を戻ります。
日差しかキツくて妙に火照るなと思ってたらどうやらVespa効果。ターボモードに入っているのに足は疲労で全然ペースアップできない状態。足が残ってないと発汗するばかりでVespaはいらなかったか。きつい日差し&ターボモードでだんだんめまいと吐き気を催してきます。ここまで固形物を一切とらずにさっきのエイドでもじゃんじゃん胃にジェルを送りこんだのでわからないでもない。ここでリバースモードに入ったら身も心も立ち直れない気がする・・・。ゲップを繰り返しながら嵐が過ぎ去るのを待ちます。

幸い土手に上がるころには吐き気が収まったので胸をなで下ろします。
さてさて期待した追い風はというと、気持ちいいほど背中を押してくれる!往路とは逆で右斜め後ろから左前方に吹き抜ける風、風!少しでも風を浴びようと体をよじって帆の変わりになってみたり(笑

~55km / 37’19
~60km / 33’11

61km~70km

往路のランナーは向かい風に苦しそうな様子。こちらは追い風のおかげで走りやすい状態でしたが、ペースはkm/6分弱がいいところ。少し前から右太ももが自分の意志とは関係なくピクピク蠢いておりまして、まったく油断できない状態。
残り40km、わかっちゃいたけど果てしない・・・。

太ももの疲労が限界に達し、これ以上足を動かすと確実に攣る状態。一旦足を止めてその場にゆっくりしゃがみ込むと、両太ももの筋がカチコチに固まっているのがわかります。こうなると追い風も下り坂もキツく感じてペースはまったく上げられません。足が攣らないギリギリのペースがkm/6’15。これよりも上げると少しづつ足が疲労してきてオーバーヒート。
もうね、ブザーが鳴りっぱなしのギリギリ状態ですよ。

タイムを逆算すると、このペースを維持できれば9時間40分でゴールすることができる。途中のエイドで多少足を止めたとしてもサブ10には間に合う計算。前半に頑張っておいたのがよかったのか、抑えておけば違った展開になったのかは定かではありませんが、ここまできたら絶対獲る!


~65km / 30’40
~70km / 32’09

71km~80km

70kmを通過すると、同日開催の60kmを走るランナーと合流。このペースでも結構パスするようになって少し気持ちが上向いてきます。というか、何を血迷ったかグイグイと抜かしてはオーバーヒートして足を止めるというのを繰り返すお調子者。。無駄に消耗した。

待ってました!コッカコーラ♪

アァ~~~ウマイ!!もう一杯!!
クゥ~~~ウマイ!!ラスト、もう一杯!!
ヒャ~~~ウマイ!!ゴメン、もう一杯だけいい??
※スタッフさん、何度もスミマセン。

当然しばしゲップに苦しむw
いいの、体が欲しているんだもの。残り30km、頑張ってくれよ相棒。

~75km / 30’23
~80km / 32’41

81km~90km

足はもはや限界。km/6’30でも太ももがピクピク疼きだすのでさらにペースダウンしてkm/7分に。このまま行くとゴールは9時間55分。エイドで水をかぶる時間を加算すると、、完全に黄色信号。

頭から水をかぶるのがどこまで効果があるのか謎ですが、もはやエイドで水をかぶらないはあり得ない。それだけを楽しみに走ってる状態なのは他のランナーも同じようで、エイドのたびに水浴び順番待ち。これが微妙にタイムロスなので、この先は紙コップの水を浴びることにしました。最初からこうしておけばもう数分は余裕ができたのかも。

このポリバケツにでかい氷が浮いているんですが、頭から氷水をかぶるたびに覚醒するんです。たまに氷無しがあってかぶった瞬間のがっかり感はハンパない。。


~85km / 35’37
~90km / 34’52

91km~GOAL

残り10kmで猶予は75分。普段なら鼻歌混じりでクリアできるのに、今はまったくその余裕がありません。攣ったらサヨウナラという恐怖のなか慎重にゴール目指します。

芝生の上は登坂車線と化していました。ラストスパートできる方はお先にどうぞ。

ラスト2km通過で歩いてもサブ10できることを確信。
レッドカーペットを通って凱旋!


~95km / 35’13
~100km / 33’54

ゴールタイム:9時間54分00秒

いやはや長い旅だった。
もう少し余裕を持ってゴールができるかと思っていましたが、終わってみれば5分程度残すのみ。反省すべき点はたくさんありますが、今回は歩かずゴールまで走りきった結果に満足しよう。

ゴール後、芝生に寝転んで空を見ながら、次の富士に思い馳せる。
次回は富士登山競走。絶対獲ります!

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