【その3】静岡マラソンレースレポート
越えるべきは過去の自分

前回の続き

21~30km

中間点通過は1時間29分16秒で過去最速。にも関わらずまだまだ余裕があるのは今日が絶好調なのか、はたまた走力がついたのか。予定では1時間半ジャストで通過予定だったので44秒の貯金は相当なアドバンテージ。いよいよサブ3が現実味を帯びてきました。

河川敷に出てから日を遮る物がなくなり発汗量が増えてきます。首筋、背中とジットリ汗ばむのに比例して尿意が消え去る嬉しいサプライズ!トイレ休憩入れなくてホントよかった。これで心置きなく後半を走ることができる。あそこでの選択は間違っていなかった!結果論だけど。

ガードをくぐり、すぐの給水所はパスして折り返してからの上り坂。この辺は勝手知ったるコースなので焦らず淡々と。この上りで足が止まるランナーちらほら。上げすぎたランナーが落ち始めるのはちょうどこのあたりから。ここから10km以上続く海岸線をその状態で走るなんて気の毒すぎる。。

坂を上り切ると目に飛び込んできたのは富士山!天気に恵まれないことで有名?な静岡マラソンですが、今日は過去最高の天候。そして海岸に設置された巨大風車は・・・もちろん回っていない!

”獲った・・・”
この時そう思っていました。
同時に、去年もここで同じことを考えていたことを思い出す。

プロペラは・・・回っていない!無風キタ!!
この先でペースアップするにあたり、海風の有無は最重要項目。
サブ3への第ニ関門も無事突破。

ここまでを振り返り、
・スタート位置バッチリ
・足に異常なし
・心拍数安定
・余力十分
・タイム予定通り
・海風無し

そして、さらに思わぬサプライズが。
上空に雲が広がり始め、照りつけていた太陽が隠れていったのです。
考えうる最高のカードがすべてそろった。

行ける・・・

静岡マラソン2016レースレポ ~耐えて抑えの前半戦~より抜粋

まったく成長していない(笑
この先何があるかまだわからない状態。油断せず35kmの点火ポイントまで慎重に行こう。

21~25km 4’13 / 4’12 / 4’14 / 4’12 / 4’21
25km通過タイム:1時間46分03秒(-12秒

海岸線ではぽろぽろ落ちてくるランナーが増える中、安定のkm/4’15で行く集団を見つけたので追走していました。陸橋のアップダウンで多少ペースは乱れるも体力に余裕があるので調整は全然楽勝。なかなか届かないサブ3も獲れる時は案外あっさり行けちゃうもんだなんて余裕をかましておりました。

間もなく30km通過。公式時計が目に入り手に書いたLAP表を確認すると
2秒オーバーでこれまでの貯金が消え去った????
前を行くランナー達を追走しているのでそんなはずは、、、あ。
追走していた集団の顔ぶれは変わりません。変わったのは集団全体のペース。
そりゃ余裕あるわ。

26~30km 4’15 / 4’15 / 4’16 / 4’20 / 4’19
30km通過タイム:2時間07分32秒(+2秒

31~40km


しくじった。慌てて集団をかわしてペースをkm/4’15まで上げると前を行く選手の背中が近づいてくるようになりました。次々と抜かすようにはなったのですが、ほんのさっきまでのみなぎる感じが消失…あれ?もしかして疲れてきてる?

マズイ、これは非常にマズイ展開。とりあえずジェルを入れてエネルギー補給しますが、走りに余裕が無くなっているのがはっきりとわかります。30kmの壁なんていまさらですが、今回不安要因だったのがこのペースで30kmから先は未体験ゾーンということ。まさかこうも急転直下で失速するとは思ってもみなかった。。

横をすーっと抜かして行くランナーが。おそらくkm/4’15、あれについて行けないと終わると思い必死に食らいつきますが、その背中は少しづつ離れていく。km/4’20以上ペースを上げることができず、この先の35kmから点火できる気がまったくしない・・・。

31~35km 4’16 / 4’20 / 4’20 / 4’21 / 4’20
35km通過タイム:2時間29分05秒(+20秒

予定よりも20秒遅れで35km通過。
今回のプランはゴールタイムを2時間58分55秒に設定しているので、実際には60秒余裕があります。ではこのままのペースで行ったら?

3時間00分??

ダメだ、、完全に昨年(3時間0分42秒)をトレースしてる・・・。
”ここまで来てなんでだよ!”
今日のレースはまったくミスをしていない。単純に今の実力がサブ3には届いていないという、そのことがとにかく悔しい。今年も届かないのか。

諦めかけて35km過ぎのエイドステーションへ。
そういえば去年は大雨に降られながら全力疾走してたっけなんてことをぼんやりと。

ペースはkm/4:00で肩から足まで全身悲鳴を上げています。すると黄色いランシャツを着た筋肉質の中年男性(ハルクさんと呼ばせてもらいます。)が同じペースで併走してきます。いや、並走ではなく彼も限界まで上げていて、僕との速度がたまたま一致したのでしょう。

いいね、ハルクさん。
お互いサブ3は逃したけど、最後まで駆け抜けましょうや!

静岡マラソン2016レースレポ ~サブ3の扉が閉じた時~より抜粋

間に合わないとわかっていながら、抜かずに最後まで走り抜いた去年の自分。
思えばこの13週間ずっと一緒に走ってきたのはゴースト(去年の自分)だった。
目が覚めた。頬を叩いて気合いを入れ直し、ゴーストを追走開始!
「お前に勝って1年前の雪辱を晴らしてやる!!」

それまでが嘘のように一気にペースアップ。
ゴールを目指すゴーストの背中を追いながら、他のランナー達を右に左にかわしながらのラストスパート。
40km近く走った足はなかなかピッチが上がらず、とにかく腕を振って強引に足を出している状態。フォームなんてまったく度外視した走り方をしていたら両方のふくらはぎが「ビキッ!!」っとなって転倒しかける。どうにか立て直して再開。危なかった、、
ここで攣ったらすべてが終わる。恐怖を感じながらの40km通過。

36~40km 4’14 / 4’09 / 4’09 / 4’15 / 4’12
40km通過タイム:2時間50分15秒(+40秒

残り2kmを9分45秒、このときサブ3を確信しました。
すぐ後ろにはハルクホーガン似のミドルと並走するゴースト。

この1年、ずっと忘れることのできなかったあの光景。

残り800m、遥か前方にゴールゲートを捉えます。道の両側からは大歓声。
400m・・・300m・・・200m・・・100m

公式タイムボードが見えてきます。そこに表示されたタイムは、
3:00:15

静岡マラソン2016レースレポ ~サブ3の扉が閉じた時~より抜粋

泣いても笑ってもあと1km、自分の亡霊に絶対勝つ!
最終カーブを曲がって最後の直線。
沿道からは「サブ3行ける行ける!」という声援を受けながらゴールゲート向かってまっしぐら。目に入ったタイムボードに表示されたタイムは、

 2:59:00 

オッシャー!!!

沿道で旗を振る夫婦、必死に声援を送る男の子、刻一刻と時を刻むタイムボード、薄い雲の広がる妙に高い空。心の底から湧き上がる達成感。
この光景、この思いは一生忘れない。

ゴール間際に両ふくらはぎが攣って足首を曲げることができない状態に。本当はガッツポーズでゲートをくぐるつもりでしたが、攣ったままロボットのような変な走り方でゴール!!

41~42km 4’15 / 4’14

ゴールタイム:2時間59分30秒

ゴール後、倒れ込むとふくらはぎの痙攣が止まらずまったく身動きが取れなくなり。
とにかく痛くて、とにかく嬉しくて、なんだかわけのわからない涙がでました。(笑

身をよじってゴールゲートに目をやると、タイムは3時間00分37秒。
そして、ゴーストがゴールゲートを駆け抜けて行った。

やったぜ!!

沿道から声援を送ってくれた皆さん、ボランティアの皆さん、ラン友&クラブの皆さん、そしてこのブログを読んで応援してくれた皆さん、ありがとうございました。最後の最後まで折れずに駆け抜けられたのは皆さんのおかげです。

悲願のサブ3を達成し、次の目標に向けて再出発。
これからもよろしくお願いします!

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8 件のコメント

  • 去年超え、
    そしてサブスリー達成、
    おめでとうございます♪

    やはり残り5Kにドラマはありますね。

    今週末のはなもも、
    残り5Kでドラマを作ってきます!

    • チョパさん

      ですねー、姫路のラストスパートは読んでるこちらも熱くなりました。
      足の調子良さそうですね!はなももでの激走&ドラマ期待してます!

  • …感動しました。
    どれほど苦しかったんだろう、
    どれほど耐えられたんだろう、
    想いを馳せると嬉しく、
    涙が出そうになります。

    本当に頑張りましたね。
    管理人様は自分自身に勝ちました。
    最高にかっこいいです!

    今月の19日、板橋シティで、
    自分も自己新を狙っていきます。
    毎月300km以上、走ってきました。
    サブ3は市民ランナー達の憧れです。
    現在の自分の能力では、
    サブ3はまだまだ届く範囲ではないですが、
    3時間10〜15分を強烈に意識して
    狙っていきます。

    靴も新調しました。
    2年前まで28cmを履いていましたが、
    今回購入したものは26cmです。
    ここ半年は26.5cmを履いていました。
    今回、初の26cmになります。
    おそらく、自分にとってこれ以上、
    小さくは出来ないギリギリのサイズです。

    管理人様の頑張りを胸に、
    スタートラインに立ちます。
    感動をどうもありがとう!!

    • 村井さん

      熱いコメントありがとうございます!
      持てる力をすべて出しきっての結果が目標に届いたのが、ただただ嬉しく思います。
      達成してみて思うのが、走力はもちろんメンタルもかなり大事な要素だと感じています。折れそうになった時、村井さんの拠り所を持っておくといざという時に粘れるかもしれません。毎月300km走ってきた自分、二人の子供のことなど。

      板橋シティぜひ自己新達成してくださいね、応援しています!

  • サブスリー達成おめでとうございます。昨年の3時間という下地があっての今回の結果。感動しました!
    常に付きまとうゴーストという己に勝つことの大切さ。勉強になります。
    私も来シーズンのサブスリー達成を目指し努力します。

    • バードさん

      コメントありがとうございます。
      自分には絶対負けられないという強い思いがいい結果につながりました。続けることで過去の自分を少しづつ越えていく、マラソンの醍醐味かもしれません(笑
      バードさんも来シーズン、ぜひ達成を!

  • サブ3達成おめでとうございます!
    たしか2年前に故障したときにブログにたどりつき、それ以来毎日のように記事を読ませていただいていました。
    今回の挑戦、ドキドキしながら拝見していました。速報をみて、ちょっと涙腺が熱くなりました。日々の練習の賜物ですね。本当にすばらしいと思います。

    私は、2年半前くらいから走り始め、昨年4月に地元のフルマラソンでなんとかサブ4(ネットタイムですが)を達成したひよっこです。ブログの記事が更新されるのがいつも楽しみで、さまざまな事を学ばせていただきました(「サブ3.5は難しくない!」の記事は何度読んだかわかりません。勝手に師匠と思っています)。

    フルは年に1回くらいで、あとは土地柄トレイルがメインです。仲間の影響でウルトラ・ウルトラトレイルにも去年挑戦し、このところ長いレースがメインになりつつあります^^;
    この前の週末は上京し、「小江戸大江戸200k」の大江戸コースに参戦しました。延々と続く荒川の堤防にへこたれつつ、亀のようにのろのろと走りながら「kooheyさんそろそろゴールした頃かな」などと思っていました。

    本当におめでとうございます。
    また新しい目標に向かって走られることを期待しています。

    • きじすけさん

      コメントありがとうございます。
      そんなにも記事を読んでくれてる人がいたなんて・・・ひいき目に言ってくれてるのだとしてもありがたい話です。

      小江戸大江戸200Kの大江戸コースですと!?
      ウルトラ・ウルトラトレイルにも挑戦ということできじすけさんの精神力の強さはハンパじゃありませんね。(勝手にウルトラの師匠と呼ばせてもらいます!)
      延々と続く荒川の堤防、、すごくわかります。私は今年も柴又100Kを走るので、同様にいやというほど江戸川の堤防を堪能する予定(笑

      走って感じたことを好き放題書いてますが、これからもよろしくお願いします。

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