UTMF2018の装備とレースプラン

念願の舞台を走る日が刻一刻と近づいてきました。もう少し遠足前の準備を楽しませてもらいたい気もしますが、ヒマさえあればUTMFのことばかり考えてしまい私生活に支障をきたしそうな今日このごろ。スポーツショップでUTMFの特設コーナーがあるとつい覗いて余計な出費も・・・。
そんな初めて走るUTMFの目標タイムや装備など考えてみました。
※初UTMF&備忘録を兼ねているので内容は参考程度に。レース後に振り返ってみます。


コース

コースマップ:UTMF公式サイト

今年は富士山一周ではなくこどもの国→河口湖のワンウェイコース。UTMFは2県11市町村にまたがることから行政とのやりとりなどコース選定は相当大変だそう。その辺はこの本読むとよくわかります。

レースプラン

今年は総距離168km、累積標高差8,100m。過去の大会と比較すると2015年大会(距離168.6km、累積標高8,337m)が同等なので参考にしてみます。

【2015年大会】
30時間切りは51番以内で 上位3%
35時間切りは上位133番以内で 上位10%

開催時期が10月だったり天候が雨だったりと条件は違いますが、なんとなく100番以内に入りたいなという思いが漠然とありまして。ということでざっくり、
目標は33時間&100番以内!

昨年の武尊スカイビュートレイル(130km)を32時間かけてゴールしたことを思うとけっこう無謀ですが、あの時は1時間寝たし、靴下破れて40km歩いたし。

【その1】第4回上州武尊山スカイビュートレイル レースレポ

コースマップに書かれた早い選手(20時間でゴール)の通過目安を1.75倍して33時間でゴールするプランを作成。

距離 区間距離 目標区間タイム 目標到着時刻
START 0km 15:00
A1 富士宮 22km 22km 3:20 18:20
A2 麓 50km 28km 5:40 0:00
A3 本栖湖 65km 15km 3:20 3:20
A4 精進湖民宿村 77km 12km 2:30 5:50
A5 勝山 94km 17km 3:20 9:10
A6 忍野 113km 19km 3:20 12:30
A7 山中湖きらら 128km 15km 3:15 15:45
A8 二十曲峠 141km 13km 3:15 19:00
A9 富士吉田 155km 14km 2:30 21:30
Finish 168km 13km 2:30 0:00

実際は前半貯金ができて、後半で食いつぶす展開になると予想。前半で肝となるのがA1~A2の天子山地。この区間は水1Lだと確実に足りないので多く持つ予定。

当日は何が起こるかわかりませんが、武尊スカイビュートレイルの反省は活かして対策します。

予想外だった出来事
<その1>胃がムカムカし始める。 → 胃腸薬用意
<その2>腹を下す。 → 下痢止め用意
<その3>忘れ物で2度もコースを逆走する。 → とにかく気をつける!
<その4>靴下が破れる。 → 替えの靴下用意
<その3>だけアレな感じですが、他は対策で克服できるハズ!

ウェア

アウター

  1. MMA:FMRC Sleeve-less 99g
    天候と気温によって変更するかも。
  2. THE NORTH FACE:フライウェイトレーシングショーツ 
  3. C3fit:インスピレーションゲイター 32g
    ケガと筋肉の揺れ防止。
  4. ノーブランド:ヘッドバンド 27g
  5. CW-X:アームカバー 33g
  6. drymax:ELLIE GREENWOOD Lite TrailRunning 37g
    生地厚めで蒸れにくいので期待。
  7. SALOMON:FAST WING GLOVE 30g
    寒くなったらミトンのように指先を覆えるので便利。

インナー

  1. Millet:ドライナミック メッシュ ノースリーブ 88g
    肌に生地が張り付かないので汗冷えしません。山行く時のマストアイテム。
  2. Millet:ドライナミック メッシュ ボクサー 56g
    今回は下半身もコレでいくことに。上下アミアミで鏡の前に立つと絶句する。

ザック


締め付け具合やポケットの多さなど使い勝手は十分。重心が上の方にあるので揺れにくいのも使い続けている理由。しいて言えば若干重いのがネック。

装備

  1. CAMELBAK:ボトル ポディウム(620ml) 70g
    押すだけで水が勢いよく吹き出すので使い勝手がいい。残量がひと目でわかるクリアがオススメ。
  2. ULTIMATE DIRECTION:ソフトフラスク 35g
  3. UltrAspire C2 RACE CUP 20g
    食べながら飲む時に自立していた方が楽。
  4. THE NORTH FACE:Strike Trail Hoodie 104g
    激軽ゆえに耐久性が気になりますが今のところ問題なし。当日が大雨だったら再考。
  5. mont-bell:バーサライトパンツ 88g
    めったに使わないので軽さ重視。
  6. 地図
    両面コピーで少しでも軽く
  7. PETZL:NAO+ E36AHR 194g
    文句なしのド定番。光の広がり方が素敵。
  8. PETZL:イーライト 26g
    なにかあった時用に入れてますが今のところ出番なし。
  9. ThruNite:TN12 XP-L V6 LED フラッシュライト 129g
    ちょっと重いけど拡散&爆光のハンドライト。
  10. SALOMON:ACTIVE BEANIE 37g
  11. patagonia:キャプリーンMWクルー 176g
    先人に習いUTMFの定番アイテムでいきます。裏地に凹凸があって温かい。
  12. mont-bell:ジオライン L.W. レッグウォーマー 65g
    使うことはないでしょうけど規定ということで。
  13. RaidLight:ゼッケンベルト 37g
  14. Nikon:KeyMission 80 74g
    完全防水でいつでも手軽に撮影できる。スマホじゃ得られない便利さ。
  15. SONY:HDR-AS300 109g
    ソニーの空間手ブレ補正最強。

ファーストエイドキット

  1. サバイバルブランケット 53g
  2. 携帯トイレ 23g
    アートスポーツにこんな小さいの売ってます。
  3. バンドエイド 適量
  4. テーピングテープ 12g
    アートスポーツオリジナルで規定に収まるギリギリサイズ。
  5. 綿棒 適量
  6. ホイッスル
  7. とげ抜き
  8. コンパス
  9. 予備のコンタクトレンズ
  10. 霧用イエローフィルター
  11. ポケットティッシュ
  12. トメダイン(下痢止め)数個
  13. ガスター10(胃腸薬)数個
  14. エスタロンモカ(眠気覚まし)数個
  15. 保険証、小銭

シューズ

今回使うシューズはmontrail フリューイッドフレックス F.K.TII

重さ237gとトレランシューズでは軽い部類。前モデルから使ってまして、トレイルとロードが入り混じったレースではいつもこれ。キタタンとかね。UTMFもロード区間がそこそこあるので使い勝手はいいと思います。

ただ、軽い分だけ地面からの突き上げもあるので、念の為ドロップバッグバッグにはAKASHAもIN。足の具合によっては履き替える作戦。

ドロップバッグ


ドロップバッグには一通りの予備を入れておきます。使わなかったら戻すだけなので、思いつくものはとりあえずなんでも入れておくつもり。ソックスとガーニーグーはマスト。足の状態によっては豆対策もしておいた方がいいかも。

補給食

必要カロリーの計算式はいろいろありますが、自分は以下を使ってます。
(体重+荷物)✕ 7 ✕行動時間(h)-蓄え(1500kcal)
×7 の部分は個人差があり、×6の人もいれば×10という人も。

この式に当てはめると33時間行動するために必要なカロリーは12,000kcal強。実際は脂肪からエネルギーを使えるのでこれだけカロリーを摂る必要はありませんし、ましてやジェルでこれだけ持とうとしたら大変なことになる。今回は9箇所エイドステーションがあるのでそこでしっかり固形物を食べるようにして、ジェルはなるべく少なく。

前述した目標区間タイムから必要カロリーを計算して区間ごとに必要なジェルを割り振り。胃の元気な前半は固形物を中心に、後半はジェルが多くなる。それとA4からカフェイン入りで眠気対策。

胃がジェルを受けつけなくなる可能性は十分あるし、固形物を食べられない可能性もあり。その辺を考慮してドロップバッグにはジェルも固形物も入れておきます。


ボトルにはクエン酸入り。急登前にはVESPAで活を入れる。

-2018年4月26日更新-
昨日、VESPA齋藤さんの補給食講座を受けて急遽変更。
→ レース中のクエン酸は効果が期待できないのでやめ。重視すべきは水分&塩分補給ということで炎熱サプリを1時間ごとに入れることにします。

前述したエイドごとに割り振った補給食画像を見てもらうと、後半のマグオン(カフェイン入り)をもう少し前半に持っていくべきとのアドバイス。カフェインを入れ続けると腹が緩くなるデメリットがあるので、現状のピットインジェルをメインにするやり方はいいとのことでした。齋藤さん本人に直接アドバイスもらえるとはなんて贅沢。

明後日のUTMF走る人もちらほら。聞くのがもう1週間早く聞ければ違った装備になっていた気もしますが、それはまた今後に活かそう。補給について語られる内容は目からうろこのオンパレードでした。

VESPA齋藤さんの補給食講座を受けてきた トレイルランナー必見!

総重量3.5kg


あーでもないこーでもないと補給食を減らしたりしてどうにか3.5kg以内(水1.1L含む)に収まった。欲を言えば2kg台が理想ですが、水も補給食も距離が進むごとに減るので重いのは最初だけと割り切ろう。何年か前のUTMFでキリアンが荷物の重量測定で2kg切ってて水追加して調整してるのを見ましたが、何をどうすればそんなに軽くできるんだろ・・・。

レース1週間前の土曜日にUTMFの装備一式かついで20km走。それなりに重いけど全部背負うハセツネよりは幾分軽い印象。

あとは当日の天候次第

今日の東京は日中は27℃越えと初夏の陽気。チャレンジ富士五湖を走られた方々は過酷だったのではないでしょうか。
来週がこうなるとボトル(1L)では心もとないのでハイドレーションに切り替えたり、当日ひたすら雨なんてことになったら今のレインウェアだと耐水圧的にきついのでレインダンサーにしたり。結局のところ大会当日になるまで装備は確定できないわけでございます。いまのところ来週末の天気はまずまずなので大幅な変更はないと思いますが、変更があれば随時記事を更新します。

すべて準備は整った。期待に胸を膨らませながら長旅を楽しみに待つとしよう。
UTMFまで、あと1週間。

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6 件のコメント

  • いつも参考になる記事から、走るモチベーションをいただいております。ありがとうございます。
    昨日は初ウルトラでチャレンジ富士五湖の71キロの部に参加してまいりました。
    昨日は終始暑さ対策で、熱中症予防に万全の対策で臨みましたが、途中気持ち悪くなり、DNFも仕方ないと弱気になりそうでした。
    しかし、遮るものが無い灼熱の河川敷100キロをサブ10されたkooheyさんに比べれば、まだまだ木陰のあふれる71キロなんて甘いと自分に言い聞かせ、富士山を楽しめるコースを堪能しながら走ることを心がけ、何とか完走できました。
    当然、途中からゾンビ化しましたが、、、
    UTMFの試走中と思われる方々からも、ところどころでエールいただき、大変励みになりました。

    kooheyさんもいよいよですね。
    大変な長丁場だと思いますが、ケガ無くゴールできるように祈念しております。
    頑張ってください。

    • ジム改さん

      こちらこそ、いつもコメントありがとうございます。
      富士五湖走られていたのですね。柴又の時期(6月)になると多少は暑さへの耐性ができているんですが、免疫のできていないこの時期に27℃は相当ツラいだろうと思います。ゾンビ化しながらも完走はナイスラン^^ お疲れ様でした!

      こちらもいよいよです。
      おそらく、
      人間→ゾンビ→人間→ゾンビ→ゾンビ→・・・
      長丁場すぎて自分が何者かわからなくなる可能性もありますが、ジム改さんを見習って体が動く限りはゴール目指します!

  • いよいよ明日ですね。水曜日午前の大雨も午後から晴れて気温も上りレース本番まで天気は持ちますので、路面へのダメージはそれほど大きくないと思います。僕は19時から給水係(コーラ等)の予定です。見かけたら声かけてください。。。って判るか?

    • トシさん

      いよいよです!
      天気も大丈夫そうでなにより。思い切りレースを楽しんできます。
      A2に着くころは天子山地越えでおそらく水切れ寸前。給水は必ずいきますので!
      予定では0時ですがA1まで走れちゃうのでもう少し早くなる予感。
      コーラ楽しみにしてます^^

    • きじすけさん

      後半だいぶ失速しましたが無事帰ってきました!
      今回もいろいろなことが次から次へと(笑
      長い距離だから味わえる経験がありますね。これがあるからロングは面白い。

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